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70年前「米国本土を攻撃せよ!」と指令が出た



真珠湾奇襲攻撃(1941年12月8日)を終えると日本海軍はすぐさま、第6艦隊の一部伊9.10.15.17.19.21.23.25.26の9隻(10隻という説もある)の潜水艦で、アメリカ本土西海岸沖で1941年12月20日頃から12月28日まで通商破壊戦(商用船舶の破壊)を実施 した。伊21(右)は米国西沿岸の北はシアトルから南はロスアンゼルスを航行中の米タンカーや貨物船を魚雷や砲撃で5隻撃沈、5隻を大破させたという。年末を狙って米国沿岸付近にある市街地の要所を砲撃するという計画もあり、大本営は9隻の潜水艦に対し「次の沿岸都市を砲撃せよ」とアストリア、ユーレカ、モンテレーなど8ヵ所を指定してきた。そこで9隻は12月25日夜を期して米国本土を艦砲射撃をするよう準備をしたが、決行直前連合艦隊司令部より「クリスマス当日の砲撃は控えるように」との命令で中止になり、その後全艦日本に帰還した。



当時の記録に「昭和16年(1941年12月)22日『モンテベロ』号撃沈(タンカー、8272総トン)伊21 雷撃による 」と言う記述がある。参照記事

日本の記録と1日誤差があるが、米国側の、1941年12月23日、カリフォルニア沖で日本の伊21潜水艦に原油1136万リットル (11.36 million litres) を積んだタンカー・モンテベロ「SS Montebello」が撃沈され274mの海底に沈んだと言う記録とほぼ一致する。(写真は沈没前のモンテベロ)

ニュースは今週2011年10月11日、この海底のタンカーから原油が漏れ出ていないか、残存原油量や対策の調査が行われると伝えている。米国は地震等で海底のタンカーに亀裂が入り、過去 1969年の サンタバーバラ海底油田の原油流出Santa Barbara oil platform blowoutのように、西海岸が原油で汚染される事を心配している。付近には1953年に沈んだタンカーもあり、ここからの原油流出は10年にわたって海岸線を汚染した。このときには除去と漏出防止に2千万ドルがかかり、数万の海鳥が死亡した。



調査結果はこれからだが、70年たった原油の状況は想像もできず、原油がピーナツバターのようになっている可能性もあるそうだ。当時このタンカーはカナダに向かう途中で、当時日本の潜水艦に対する警告も出ていたが魚雷をへさきに受け沈没した。当時この沈没は米国政府により秘密にされ、ほとんど公表されなかった。戦時中、ドイツのUボートがメキシコ湾や東海岸に出没し、多くの米国艦船が沈められ、これと比較すれば日本の潜水艦による被害はそれほど大きくは無かったが、米国沿岸に日本の潜水艦が現れ、米国本土を攻撃したのは事実だと現在92 歳の生存者クインシー Richard Quincyさん(上:当時22歳、10キロ離れた場所で救助された)は語る。当時、38人の乗組員は全員無事だった。YOUTUBE映像  参照記事より抜粋  映像は、以前の沈没タンカー確認作業のの古いもののようです。



日本軍は翌年1942年6月21日、潜水艦伊25でアラスカ調査のあと南下し、コロンビア河河口の湾内にひそかに侵入、オレゴン州アストリア Astoria市周辺のスティーブンス要塞Fort Stevensに対し14センチ砲17発を打ち込んで攻撃した。このとき米軍は、正確な砲台の位置がばれるとして反撃はあえてしなかったが、日本の砲撃は基地の施設に被害を与えアメリカ海軍兵士に負傷者を出した。

アメリカ本土の基地が敵からの砲撃を受けたのは、1812年の英国との戦い以来で、伊25はその後全ての作戦を終えてアリューシャン列島に沿って西航、2ヶ月の航海を終えて横須賀に帰港したのは7月11日だった。。



その後、この伊25は再び米国本土攻撃に出撃、1942年9月9日、29日の計2回、潜水艦に搭載していた零式小型水上偵察機(左下は同型機)でオレゴン州の森林に焼夷弾計4発を投下し、これが記録に残る米国史上初の空襲被害となった。詳細はアメリカ本土空襲

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