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「ペンは剣よりも強し」ですが…

「ペンは剣よりも強し」(The pen is mightier than the sword.)とは19世紀のイギリスの作家、エドワード リットンの言葉で「独立した報道機関などの思考・言論・著述・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に影響力がある」(ウィキ)という格言であります。

ちなみに日本一の秀才が集まる開成中学、高校の4つある教育理念の一つにもなっており、その意味を「どんな力にも屈することのない学問・言論の優位を信じる」としています。

高尚な話から腰を折るようですが、私がかつて秘書をしていた際、私のボス(=カリスマ会長)はイニシャルS.S.編集長が仕切るKという経済雑誌にほとほと振り回されておりました。この編集長の言うとおりにしないとどんな記事でも書きかねないと噂され、当時の経済界の首脳の間では知らぬ人はない悪玉でありました。私のボスは「あれこそペンは剣よりも強しだ」と呆れかえっていました。

この意味するところはペンは英知にもなるし、凶器にもなるという表裏一体の関係であります。

一般にペンが最も力を発揮するのはメディアの発する各種ニュースであります。たった一つの事実に対してメディアごとの色付けをして社説やコラム、解説します。更に専門週刊誌などで深堀し、徹底的に分析し一つのニュースをデコレーション化します。その過程において「結論ありき」ではありませんが、ある方向性は当初からある程度決まっていて、そのラインに沿って追加ニュースがあれば「それ、見たことか!」と花火を上げるのでしょう。

メディアの方向性は政治関係ならば朝日、毎日、読売、産経をみればはっきりしていますし、韓国関係ならば産経は読む人に「おおっ」という記事を連発してくれます。NHKのように万人受けしなくてはいけないメディアはどうしても左寄りになりやすいでしょう。日経は「私の履歴書」で登場するひと、あるいはたびたびインタビューに登場する人は日経が扱いやすい人である程度色が見て取れます。日経ビジネスなどでは「またこの人のリファレンスか」と明らかに色付けを強調する手合いが見て取れます。

つまり、メディアもマーケティング手法としてある程度の読者好みの色を放つことでビジネスを維持していますので右色になったり左色になったりするわけにはいきません。よってどんな事実でもその色になるべく持っていこうと努力をするわけです。そこで失敗した好例が慰安婦問題の報道で陥った朝日の暴走だったわけです。編集局は「おっ、こんな事実があったのか、じゃあ、これを記事にしてくれ」といった流れでしょうからペンに許される最大許容の振れ幅を使いこなし、盛り上げるわけです。

さて、そんな中、トランプ大統領が「メディアと対決姿勢」を示しています。一例が就任式の人出がかつて最高だったと報じた大統領報道官に対してウソだとメディアが一斉攻撃をしているようです。トランプ大統領に関しては就任一週間前の初の記者会見の際、CNNの記者に「お前の質問は受け付けない」と激しくやり合うシーンが印象的でした。

アメリカのメディアはリベラルでやや左巻きが多いので当然ながらトランプ氏とは対立関係であり、メディアはペンを剣に変えているわけです。

ペンは読者好みを書き続けるという論理が存在する限り真実はつかみにくいものです。韓国が揺れに揺れているのも一例で、私は北朝鮮からのマインドコントロールにはめられた可能性を否定しません。日本に於いても大戦中、日本は善戦している、あっちこっちで相手を玉砕したと報じられ、国民は歓喜の渦でしたがこれぞ大本営が放ったマインドコントロールそのものであります。

読者は何が本当か、気をつけて読まねばならない、それが最近とみに感じられます。

最後にメディアは大ウソつきだという一言。新聞雑誌の発行部数ほどいい加減なものはないとされています。誰がどう数えてそういう数字になるのか、ディスクローズされません。私がかつてあるメディアからそっとささやかれたのは「サーキュレーション(発行部数)は大体実際の倍に膨らませるのが業界の習わしです」と。

ちなみに日本の新聞が世界で一番読まれている理由は夕刊があるので数が膨れ上がっているというカラクリです。事実など、どの側面から見るかでどんな色にもなるということです。

「ペンは剣よりも強し」の戦い、ペンにも弱みはありそうです。

では今日はこのぐらいで。

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