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次は「ドルは強すぎる」ですか?

Our currency is too strong.

トランプ氏のウォールストリートジャーナル紙のインタビュー記事です。いつかはそう言うと思っていましたが、ようやく発しました。トランプ氏は為替に関する発言が二転三転しています。選挙活動中、当初は安いドルを求めていました。ところが一転してドル高容認でFRBのイエレン議長をターゲットにして金融政策がハト派過ぎる(=利上げペースが慎重すぎる)と「口撃」していました。

私はトランプ氏のこのドル高容認発言に違和感を持ち続けていました。国内産業を拡充し、輸出を振興させるのであれば強すぎるドルは好ましくないからです。それと不動産事業者が低金利を好まないはずがないわけでハト派の金融政策は本来であればトランプ氏の(元)事業にプラスに影響するはずであります。

トランプ氏の発言は意表を突くタイプで人を驚かすことを喜んでいるようです。Aだと思っていたらBだ、Bだと思っていたらCだ、というタイプの人は世の中にいるものです。素直に「その通りだよ」と言わないタイプです。そういう人に限ってすり寄ってきたら急にお仲間意識が強くなり、「お前だけは別だよな」ということになります。

トランプタワーで会談した孫正義氏にしろ、アリババのジャック マー氏にしろ、シリコンバレーのトップたちにしろ、アマゾンのペゾス氏にしろトランプ氏はニコニコで褒め上げています。ジャック マー氏の事業はトランプ氏の大嫌いな中国の為の、中国政府の息がかかり、中国が札束に変身したような会社であります。(と言いながら私は株主ですが。)それなのになぜ、あの金ぴかのトランプタワーに入り込めたのか、考えれば考えるほど辻褄が合わないのです。

アマゾンのジェフ ペゾスも選挙期間中、「犬猿」とまで言われたのにトランプ氏との会談後に雇用を増やすと胸を張っています。こうやってひとり、また一人とお仲間を作っていくのでしょう。

思うにトランプ氏は今後、様々な民間人、諸外国の国家元首らと会い続けるでしょう。その度にトランプ氏の言動はブレ、過去の発言と相違する可能性があります。それと同時に彼の素直に「そうだね」と言わない性格は修正され、ツィッターも封印とまではいかないまでも過激さは薄れていく気がします。

あわせてトランプ氏と会った人たちのトランプ評も変わるのでしょう。勝手な想像ですが、多分、彼はあの強面の性格と実物に相当ギャップがある人物のように思えます。そうでないと経営者たちがあそこまで「変貌」するとは思えません。

為替ですが、アメリカにとってドル高がいいのか、ドル安がいいのか、一長一短です。しかし、個人的に無責任な肩入れをするとすれば基調としては安定的でドル高バイアスがかかるのがよいと考えます。理由は基軸通貨であり、ドルの覇権は世界経済の血液が清く正しく流れることを意味するからです。ドルの不安は代替通貨の議論がいやおうなしに出てきます。先行き不透明なユーロですか?中国元ですか?通貨バスケットのガラガラポンというのも発想として存在しますが米ドルの築き上げた地位は現時点では良い悪いにかかわらず不動です。

新興国に行ってもロシアに行ってもドルは喜ばれます。メキシコではペソよりUSドル。ブラジルでもレアルよりUSドルです。新興国に行くとあまりきれいとは言えない格好をした人が小さく折りたたんだドル紙幣を何よりも大事そうに持っていたりするものです。

今のドルが高いか、安いか、といえばドルインデックスでみると今年に入ってようやく騰勢から反落になっている状況ですが、この先についてはTD Bankあたりではまだドル高を予想しています。

為替はトランプ氏の口先だけでは大勢を変えるほどにはならないと思っています。それこそ、英国のEU離脱とか世界不和とか、世界経済といったレベルで動くのでしょう。アメリカ経済が健全であり、健全なる利上げを見込むのであれば米ドルが買われるのはナチュラルであり、トランプ氏の野望とはやや逆を向くような気もします。

さてどうなることでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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