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アングル:米国でのSUV販売強化へ、主要メーカーが戦略再考

[デトロイト 10日 ロイター] - 世界の主要自動車メーカーは、米国市場で消費者の志向の変化に対応してスポーツタイプ多目的車(SUV)をより多く投入するため、生産・投資の戦略練り直しを進めている。

北米国際自動車ショーに集結したメーカー各社の幹部が明らかにした。

トヨタ自動車<7203.T>、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>、フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>などはいずれも、生産計画にSUVの増産を盛り込みつつある。背景には、2015年に56%、16年に60%弱だった米国の普通自動車販売に占めるSUVとピックアップトラックの割合が近く3分の2にまで上昇してもおかしくないという複数の予測が出ていることがある。

米国最大の自動車販売チェーン、オートネーション<AN.N>のマイク・ジャクソン最高経営責任者(CEO)は、これは相当大きな流れだと述べた。

メーカーによっては、数年前に立ち上げたばかりの小型車専用の生産設備を削減し、新たな車種設計や即座に乗用車をSUVに転換できるような組み立て工場の確保に軸足を置かなければならなくなってきた。

例えばVW傘下のアウディの幹部の話では、同社は小型SUV「Q2」とセダン「A3」を同じ組み立てラインで製造している。

日産自動車<7201.T>は9日、「ローグ・スポーツ」の投入を発表。これは欧州やアジアで数年前から販売してきたクロスオーバーSUV「キャシュカイ」の米国版だ。米国日産の生産戦略バイスプレジデント、マイケル・バンス氏は「乗用車からクロスオーバー車への移行がとうとうこの車を米国に投入する当社の決断へとつながった」と語った。

日産はローグ・スポーツともう少し大型の「ローグ」を販売することで、これまで小型車しか提供してこなかった米国の消費者に対して品ぞろえを拡大できる。

SUV重視の波は、高級車メーカーにも及んでいる。BMW<BMWG.DE>の16年の米国販売に占めるSUVの割合は約43%。グローバル・セールス責任者イアン・ロバートソン氏によると、12月だけならこの割合は50%近くに達し、米国市場の潮流を物語っているとの見方を示した。

トヨタの北米事業を統括するジム・レンツ氏は、今年の米国販売におけるSUVとピックアップトラックの割合はおよそ63%になり、最も売れ筋の車種は「カムリ」から「RAV4」に交代すると予想した。

ホンダ<7267.T>も米国でのSUV生産拡大に取り組んでいるところだ。八郷隆弘社長は、高級SUV「アキュラMDX」の生産をオハイオ工場に移し、中型SUV「パイロット」とピックアップトラック「リッジライン」の増産余力を確保すると説明している。

<セダンの凋落>

SUVと対照的にセダンは販売台数が減少している。それだけでなく、業界幹部によると、メーカーや販売店は在庫一掃のためにより大幅な値引きを提示している状況だ。

ケリー・ブルー・ブックによると、中型乗用車の9月の平均値引き率は14.1%で、中型クロスオーバー車の7.4%を上回った。

フォード・モーター<F.N>が先週、メキシコの工場建設計画撤回を発表したのは、米国のセダン需要減少も影響している。

ボルボ・カーズUSAのレックス・ケレスメーカーズCEOは「セダン市場は非常な重圧を受けている。すべてのカテゴリーでSUVを持っていないメーカーは相当厳しい事態にある」と指摘した。

(Alexandria Sage記者)

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