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【読書感想】僕らが毎日やっている最強の読み方

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Kindle版もあります。

内容(「BOOK」データベースより)
2人の読み方「最新の全スキル」が1冊に。「普通の人ができる方法」をやさしく具体的に解説。重要ポイントがすぐわかり、読みやすく、記憶に残る。具体的な新聞・雑誌リスト、おすすめサイト・書籍を紹介。2人の仕事グッズも完全公開。見るだけで参考になる!

 池上彰さんと佐藤優さん、最初に2人の共著を読んだときには、「なんてゴールデンコンビ!」と思ったのですが、最近はけっこう一緒に本を出しておられます。
 おふたりの「まえがき」「あとがき」を読んでいると、けっこう気が合うというか、お互いに刺激しあっているところもあるみたいですし。

 この本、そんな「現代の日本のメディアでの知性」を代表するお二人が、「情報収集方法」について語り合ったものです。
 漠然としたものではなくて、実際に「こんな新聞や雑誌や書籍を読んでいる」「こんなサイトをみている」というのが実名をあげて紹介されているので、かなり即効性はあると思います。
 この本に関しては、紙よりもKindle版のほうが、紹介されているサイトにすぐ飛べる、という電子書籍のメリットが大きいのです。
 そして、読んでみてわかるのは、二人とも、「秘密の勉強法」とか「特別な情報収集法」を持っているわけではなく、あたりまえのことを、マメに持続している、ということです。
 情報はみんなが読んでいる紙の新聞にほとんど書いてあるし、サイトも「公式筋のウェブサイト」を重視している、と二人は仰っています。

池上彰:ネットの普及で、簡単に資料の原文に当たれるようになったのは大きなメリットですね。発表文や行政の内部資料などは、ほぼすべてネット上に全文公開されています。佐藤さんは霞ヶ関のホームページもよくご覧になっているとか。

佐藤優:はい。外務省や首相官邸のサイト、財務省や外務省の会見記録、国会の議事録は極めて重要な情報源です。ほかに執筆の際によく参照するのは、各国の新聞社、国営放送、政府や官庁、専門機関の公式サイトです。いずれも扱っている情報は一時情報のみ。それが重要なポイントです。池上さんもご覧になるでしょう?

池上:そうですね。外務省のサイトを見ると、その国の外交の歴史、日本との関係がコンパクトにまとめられていて便利です。あと私がよく見るのは日銀のサイトです。金融政策決定会合の際に日銀から公式コメントが出ますが、新聞記事を読んでもよくわからないことがあるんです。記者がよく理解しないまま書いているのでしょう。そういうときは公式サイトで原文に当たると、すぐ本意がつかめます。

佐藤:最近は読みやすく編集された「まとめ記事」が人気ですが、ネットの利用価値はむしろ「原文」にあります。「まとめ記事」といっても、誰がどんな目的でまとめているかわかりませんから。

池上:もちろん日ごろは、新聞やテレビといった「メディアのフィルターがかかった情報」でいいんです。一般の人にも読みやすく、わかりやすくするためのフィルターですから。そのうえで、メディアの情報の中で何か気になるものがあれば、ネットで原文に当たってみるといいですね。

 このあと、佐藤さんは「役所のホームページを読むのには慣れや基礎知識が必要なところもあるんですが」とも仰っています。
 これは本当に大事なことだと僕も思うのです。
 ネットでは、気軽に「まとめ」が読めるようになったのがメリットだと思われがちなのですが、実は、ネットの大きなメリットというのは、「編集されていない原文」に、そのまま一般人が触れられるようになったことなのですよね。
 「まとめ」や「編集」が、ある種の意図をもってなされることが少なからずあるのは、ネットに慣れた人にとっては「常識」のはず。
 すべて原文にあたるというのは非現実的ではあるのですが、気になったときには、まず「原文」を確認してみることが薦められています。

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