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日米株価、20,000の壁

ひょっとしたら16年中にも突破するのではないかと思われたのが日米株価20,000の壁。すなわち、ダウ2万ドル、日経平均2万円というベンチマークであります。

ところが年末にかけて両株価指数はぐずり始めます。NYダウは12月13日に19000ドル台に乗せた後、何度もあと一歩というところをつけながら市場エネルギーがホリディシーズンに入ったこともあり、十分ではなく、壁をブレイクできません。1月6日にはあと37セントというところまでつけたにもかかわらず達成できませんでした。

一方の日本は期待された掉尾の一振ですが、新興市場がある程度の活況を呈したものの一部上場銘柄は買い疲れとやはり市場エネルギーの縮小があり、年末28日から1月10日までの7日間の立ち合いで上昇したのは470円上げた1月4日のお年玉相場一日だけであります。

理由の一つは円ドルの為替が若干ドル安に振れていることがあります。12月15日に118.64円を付けたあと心持ち円高に振り戻されているのですが、その間のNYダウ、日経平均、円ドルチャートの3つは見事なぐらい重なり合います。

日本の株式は為替に非常に敏感ですので為替に対する日経平均の振幅指数があるとすれば(私は知りません)そのボラティティは相当高いはずです。もう一つの悪役はファーストリテイリング(ユニクロ)でした。12月の既存店、直営店売り上げが暖冬で約5%ダウンしたことで日経平均の構成度合いが大きい同社の株価下落が日経平均を大きく引っ張ることになってしまいました。

では、20000は幻なのか、でありますが、まず、NYダウについては今週にも突破してもおかしくないと思っています。一つにはこのところのタンブル(足踏み)は市場参加者がやや少なかったこと、トランプ氏の就任演説を控えて動きにくいこと、減税効果を先取りした売りがあったものと思われます。しかし、NY市場の参加者として肌身で見て感じている私としては調整十分で上昇エネルギーが溜まっている状況にあります。

チャートを分析するとNYはボリンジャーバンドが非常に狭くなっており、上下にぶれる前兆になっています。為替は円ドルのボリンジャーバンドで下限一杯でバンド幅がやや狭くなってきています。

アメリカについてみると不安視される業種は少なく、トランプ次期大統領が国内経済重視型で多くのアメリカ企業にメリットが生まれると想定されています。(あくまでも株式市場特有の初期の印象だけです。この点は要注意です。)

日本に関しては為替が大きく円安に振れたことで多くの企業で為替益が大幅に発生するはずです。企業が見込んでいた為替水準は105円前後のはずでそれから10円も円安に振れているわけですから増益がないはずがないのであります。今後、これらの明るいニュースが株価上昇を後押しすると考えています。また、日銀は引き続き下値で援護射撃をしている点も重要です。

よって、日米とも早晩、20000のベンチマークはクリアできると個人的にはほぼ確信しています。唯一、それが達成しえない事態があるのなら地球儀ベースで衝撃的な事件が起きることでしょう。それこそ北朝鮮がICBMを飛ばしてアメリカ本土に脅威が走るとか、トルコでクーデターが再び発生して米ロの代理戦争をするとか、朝鮮半島で革命が起きるとか、習近平国家主席が来週、スイスのダボス会議で衝撃的発言をするといった通常織り込まない事態が起きるケースの場合のみだろうと思っています。

但し、楽観主義も危険だと思っています。株式市場は想定で買って事実で売ります。「そうなりそうだ」という勝手な憶測が心理を煽るものですので一つの区切りはトランプ氏の就任演説が事前想定されている内容より更に期待を膨らませる内容かどうかが市場の活況度合いを占うことになると思います。

もう一つはその演説を踏まえてあらゆるところからさまざまなボイスが出てくるはずです。それこそ賛成、反対いろいろです。メキシコも中国もみな黙っていますが、それはツィッターごときで他の国の国家元首はうろたえないともいえるのです。20日以降のトランプ氏の発言は大統領発言ですから一言ひとことの重みが全く違います。今までのような調子ではいかなくなることをトランプ氏も投資家も心しておかねばならないと思います。

市場心理とは右にでも左にでもポリシーなくすぐに変えることができます。まるでどこかの国のムービングゴールポストのようなもので前言撤回は当たり前ですからここからは心しておかねばならないでしょう。

では今日はこのぐらいで。

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