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選挙イヤー

 昨年は、閉鎖主義(反グローバリズム)などを標榜する大衆迎合主義(ポピュリズム)が台頭した年でした。

  最初の衝撃は、英国の国民投票によるEU離脱表明でした。EU市場にモノやサービスを自由に輸出したいが、移民や厳しい規制は受け入れたくない、そんないいとこ取りの英国の政策をEUが認めるはずがありません。離脱協議は難航することでしょう。

  それ以上の衝撃は、「アメリカ第一主義」を唱え、移民を締め出すために壁を築くことを主張したトランプ氏の米国大統領選勝利でした。この「自国優先主義」という政治現象は、米国に限らず世界を席巻する危険性があります。

  2017年、ヨーロッパは4~5月にフランス大統領選挙、秋にはドイツ連邦議会選挙など選挙イヤーを迎えます。

  仏ではマリーヌ・ルペン党首率いる極右政党・FN(国民戦線)が、「フランス第一主義」を掲げ、着実に勢力を伸ばしています。既存の秩序への挑戦や反グローバル化を唱える姿勢は、トランプ氏の主張によく似ています。EUの離脱を問う国民投票を実施する考えも示しています。独においても「反難民・移民」を訴える極右政党「ドイツのための選択肢」が、初の国政進出をめざしています。

 スウェーデンは、中道諸政党が結束して極右政党を締め出しました。仏独も同様の結束が必要になるかも しれません。今年は欧州の選挙から目を離せません。トランプ相場で沸き立っているマーケットも、政治リスクが顕在化すれば波乱含みの展開となるでしょう。

  そして、我が国も選挙イヤーです。千葉県では3月に知事選、6月には船橋市長選などがあります。夏には東京都議選も実施されます。衆院の解散・総選挙も早ければ2月、遅くとも年末までには行われるのではないでしょうか。特に、衆院選の場合は、日本も偏狭なナショナリズムに陥ることのないよう、安倍政権に対抗して穏健な政治勢力が連携しなければなりません。その実現に全力を尽くすことを、年頭に誓いたいと思います。

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