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釜山少女像問題は東アジア混沌のきっかけにも

釜山の少女像問題は歴史的禍根を残す大問題のきっかけになりうるかもしれません。
まずは最近の慰安婦像問題に関して私の教科書的まとめはこんなストーリーとなります。

現代に入り慰安婦問題再燃の直接的きっかけは2011年8月30日に韓国憲法裁判所が「(韓国政府の)元慰安婦らの個人請求権放置は違法」と判断した点にある。時の大統領、李明博氏はそれまでの日韓の良好な関係を180度転換させ、日本側に本件の対策を求める。その後、同大統領は竹島に上陸するなど日韓関係を壊滅的に悪化させた。

李氏を引き継いだ朴槿恵大統領も時の韓国の世論を踏まえ、本件解決を前面に出し、安倍首相と対決的姿勢を見せる。しかし、オバマ大統領の尽力により首脳会談にこぎつけられるまで関係改善、2015年12月28日に日韓両国は慰安婦問題を不可逆的に決着させ、日本は韓国に元慰安婦の支援を目的に10億円を支払った。

2016年、朴大統領は親友、崔順実氏との不正な関係と疑われる行為が国民の反感を買い、朴氏の政治判断に疑問が投げかけられた。そのひとつにセウォル号沈没当日の行動と慰安婦問題に関する日韓合意がある。

朴大統領は弾劾裁判にかけられるがその間、市民団体は慰安婦像を釜山の日本領事館前に新たに設置。ウィーン条約に反するとの日本側の強い抗議に対し、韓国政府は地方自治体の判断と及び腰になったため、日本政府は駐韓大使、及び釜山総領事の一時帰国、通貨スワップ協議の中断など4項目の報復を行った。

ここまでがだいたいの事実関係です。さて、私が気にするのはこの先の展開です。この問題は日韓合意に焦点が当たっていますが、その背景には国民の反朴槿恵が前提にあります。しかし、客観的にどこまでその罪を問えるのか、といえば韓国の特別検察官の裏付け調査次第です。ここにきてデンマークで拘束された崔順実の娘、チョン ユラ氏が帰国拒否をしました。これは特検が期限内にユラを取り調べられない可能性が出てきました。当の崔順実氏も罪状を否定しています。朴大統領も同様です。

私が一つの可能性を指摘するなら、朴大統領と犬猿の関係だった北朝鮮の金正恩氏による諜報活動とマインドコントロールではないか、と考えています。韓国野党側をたきつけ、日韓合意をとんでもない野蛮な約束だとすれば韓国人は大勢に流されやすいですから一気に世論を変えることができるのです。THAADも日韓秘密軍事情報保護協定への反発も中国の同調を得やすいですし、やりやすいのであります。日本を刺激するのは慰安婦像を効果的なところに設置すればよいだけです。但し、アメリカでは今後、難しくなる気がします。あの上院の反日議員だったマイク ホンダ氏も前回落選しています。

世の中、諜報をベースとしたあくどいやり方はいくらでもあります。例えば第二次世界大戦のきっかけとなったハルノートはルーズベルト大統領の偏執的な白人至上主義、日本人嫌いから日本苛めを断行するための策だったといっても過言ではないでしょう。そのハルノートの試案を作ったのはソ連の諜報員と内通していたハリーホワイトです。ハルノートはアメリカ側の実質的な最後通牒だと解釈されるほど日本を意図的にたきつけます。参戦しないのが公約だったルーズベルトが日本の先行攻撃の口実を作れるように仕向けたのが真珠湾攻撃です。ルーズベルトは日本の真珠湾攻撃は事前に察知していたはずですが知らんぷりをしたとされます。ひどい話なんですが日本は情報戦に負け、はめられたと考えらえます。

さて、安倍首相も怒らせた釜山の少女像の行方ですが、落としどころがなくなってきました。私の考えるシナリオです。

① 朴大統領の弾劾裁判が無罪:日本には有利。北朝鮮は激怒し、野党を煽り、国は二分する。但し、任期もあり、朴大統領の大統領としての機能はしないので韓国内政は混乱確実。
② 朴大統領が有罪、野党系大統領誕生:日本の韓国との外交停滞必至。経済関係も落ち込む。

どちらにしても日本には良い話にはなりません。今の韓国政府は対日本外交を含め、ほぼ機能していない状態に近いと思われます。そのためには日本が防御態勢を整える準備が必要かと思います。外交的支援が必要なのがアメリカとロシア。外交交渉が必要なのが中国であります。中国は北朝鮮を積極的に支援していません。朝鮮半島の不和は最終的に陸続きの中国に最大の影響があるという論理で中国の協力姿勢を引き出せるかがキーになるのではないでしょうか?

今の時代、戦争といったドンパチをしなくても国をガタガタにする方法はいくらでもあります。今回の北朝鮮による韓国への仕業もそうでしょう。その中で日本が表向きやらなくなった(裏では少しやっています)諜報活動は極めて重要な「戦力」であります。いまや、情報戦争時代なのですが、日本人はいまだ陸海空軍主導の戦争のイメージが強いと思います。現代の戦い方は情報を利用した頭脳戦という大事な点を見落としているかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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