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猪か牛のようなトランプ氏にどう臨むか

猪突猛進という言葉があるが、今月の20日にアメリカの大統領に就任するトランプ氏が猪か牛のように見えてきた。
どうせなら聡明なトランプ氏を見たいと思っているが、トランプ氏は自分の聡明さを他人に示すのが苦手らしい。
世界の指導者、という自覚はどうやらトランプ氏にはないようである。

アメリカの国益は考えるが、他の国はどうでもいいと考えているようだ。
商売人だということはよく伝わってくるが、自分の商売だけ上手く行けばいい、自分の国だけ上手く行けばいい、と考えているように映る。

今のところ、トランプ氏は聡明の対極にあるようだ。
赤い物を見たら猛然と突っかかる牛のようなものだ。
牛は牛でも、鈍牛ではなく、猛り狂った猛牛である。

アメリカのことしか今は頭の中にないようで、アメリカの企業のみならず、今度は日本のトヨタに食って掛かってきた。

トヨタがメキシコに投資したらトヨタに重い関税をかけるぞ、くらいの恫喝をしてきたと言う。
まだアメリカの大統領に就任していないのだから、これはアメリカの雇用を守ろうとする一ビジネスマンの放言だ、ぐらいに捉えておけばいいのかも知れないが、アメリカの大統領に就任するという人がよくこんなえげつないことを言うものだ。

本音を隠さない、如何にもタフネゴシエイターのビジネスマンらしい物言いではあるが、こういう物言いを平気でしてしまう人は決して尊敬されない。
日本人に尊敬されなくても結構だ、トヨタから恨まれてもメキシコから恨まれても何の痛痒も感じない、というところだろうが、こういう物言いは続けていると段々人はアメリカから離れていく。

嫌いな国のナンバーワンがアメリカだ、などということになったら、結局アメリカは国際社会での発言力を失っていく。

アメリカからの自立を求めておられる方々には、トランプ氏の登場は好都合なのだろうが、日本とアメリカの同盟関係に亀裂が生じれば、悪くすると世界の秩序が崩壊に向かうことになる。
ケセラセラ、なるようになるさ、などと気楽なことを言っておられなくなる。

日本側としては打つ手が何もない、というのが正直なところだろうが、これは困る。
韓国の方は放っておいてもいいだろうが、アメリカはそうはいかない。
トランプのアメリカと付き合うのは、なかなか難しそうだ。

日本もどうやら5枚ぐらいカードを持つ必要がありそうだ。
どんなカード?

目下は白紙である。

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