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Facebookが”検閲”で、またまた失態

昨年の米大統領選を巡って、Fake News=偽ニュースの拡散元として問題視されたFacebookですが、新年早々、今度は、自身の”検閲”システムのお粗末さが槍玉に上がっています。

英語ニュースで最初に報じたのは1月2日のThe Telegraphのこの記事。北イタリア・ボローニャ在住の美術史家で作家のElisa Barbariさんが、自身のFacebookページの宣伝のために写真を載せたところ、Facebookがその写真を自動的に拒否したというのが始まり。

その写真は、ボローニャの街の中心部、マッジョーレ広場にあるネプチューンの泉にある海神ネプチューンの彫刻を彼女が撮影した一枚でした。今は、彼女のページのカバー写真の1枚になっているのがこれです。

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なぜ、Facebookが拒否したのか。3日に続報を報じたCNNDigitalTrendsの記事も合わせて、まとめると、彼女が「なぜ!」と抗議したことへの答えは一言で言うとこうです。「明確に性的なイメージを表現してるからこの写真の使用は認められない」

このネプチューン像は1560年代に、フランドルの彫刻家ジャン・デ・ブローニュという人の手になるもので、手にしている武器の三又は、高級自動車メーカー、マセラッティのロゴに採用されていることでも知られているそうです。

Googleで画像を検索してみれば山ほど正面からの写真が出てきます。私はそうは思いませんが、裸像ですから、当然、男性器も表現されて写っていますので、人によっては「子供に見せたくない」なんて人がいるかもしれません。

しかし、Barbariさんの写真は、本人が主張している通り「後ろから撮り、クローズアップもしてないし、離れてる」イメージ写真なのに、Facebookからの通告は「この写真は広告についてのFacebooknoガイドラインに違反している」「不必要な肉体部分を過度に表現している」「ヌードや大きく開いた胸元の写真やビデオの使用は許可されない。たとえ、芸術的、教育的目的であっても」というものでした。

BarbariさんはTelegraphに語ります。「あまりに多くの肌を露出してるだって!本当なの。ネプチューンよ。クレージーだわ!」

これを知って動いたCNNにもこう言いました。「この件はザッカーバーグのデスクに届いてないんじゃないかしら。芸術作品に低俗なものなんかないのよ」

そして、CNNの問い合わせにFacebookのスポークスウーマンからの返事が来ます。「我々のチームは、毎週、何百万もの広告写真を処理しています。そして、いくつかのケースでは、我々は間違って広告を阻止することがあります。この(Barbariさんの)写真は我々の広告ポリシーに違反していません。我々は謝罪します」

そして、今現在、問題の写真は、彼女のページのカバー写真を飾っているわけです。先の写真のキャプションと違って、イタリア語ですが、英語だと多分「Yes ネプチューン No 検閲」となる、Facebookへの勝利宣言になっています。

Facebookのこの手のお粗末は、これまで、度々、報じられて来ました。ここ1年のうちでも、昨年1月の、デンマーク・コペンハーゲンの水辺にある有名な人魚姫の像の写真のアップロードを阻止した件、9月には、ベトナム戦争の悲惨さを象徴する、ナパーム弾で衣服を焼かれた少女の写真もヌードだという理由で一時、削除した件、そして、翌10月には、35年前の給油施設の爆発事故で顔面に大火傷を負った元消防士の60歳の誕生日にアップされた写真が、説明もなく削除された件と相次ぎました。

これらはいずれもFacebookが謝罪して、元に戻りましたが、なぜ、こういう失態が続くのか。画像認識ソフトウェアの不備によるものか、その他の要因によるのかは、外部にはわかりませんが、Facebookは、過去の失敗をあまり生かしていないような気がしてなりません。Fake  news対策にも色々、打ち上げてますが、大丈夫かな?

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