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EXILE HIROが語る、『HiGH&LOW』プロジェクトと仲間たちへの強い想い

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Photographs by KEI OGATA (N°2)

『HiGH&LOW』の企画/ プロデューサーであり、発起人でもあるEXILE HIRO。彼が、ドラマ、Hulu、SNS、コミック、音楽、ライヴ、映画と連なるこのビッグ・プロジェクトを立ち上げた一番の理由はEXILE TRIBEのメンバーへの想いからだった。本インタヴューでは、HIROの仲間たちに対する強い想い、そして彼が『HiGH&LOW』の物語を通して多くの人たちに伝えたいメッセージに焦点をあて、語ってもらった。

※インタヴューは2016年6月に実施

―まずは『HiGH&LOW』がどのような目的で、どんなふうに立ち上がったのかを聞かせてください。

もともとは遊び心からはじまって、『コメディ要素も含んだ、自分たちがやりたいことや得意なことを詰め込んだ作品を作ったら楽しそうだよね』ってノリ(平沼紀久/脚本担当)に相談したのが最初ですね。あと、EXILEやEXILE TRIBEのメンバーって、それぞれ自分たちの夢を追って、個人活動として役者をしていて、僕が客観的な立場から彼らを見た時に、もっと "EXILE TRIBEらしさ"、例えば、身体能力を活かせるアクションなどを取り入れた作品や、普段僕らがMVで発信しているような世界観を、自分たちで創造して発信してみたいと思ったんです。その想いがキッカケで、今のEXILEやEXILE TRIBEのみんなで、音楽や映像、ファッションやカルチャーを全部融合したような、僕らにしかできない前代未聞の総合エンタテインメントを打ち出すべく、スタートしました。

―『HiGH&LOW』の魅力のひとつは、メンバーに合ったそれぞれの役柄の設定にあると思うのですが、そのあたりはどういうふうに?

メンバー一人一人の真の魅力が引き立つような作品にしたかったので、それぞれのメンバーの個性をそのまま活かせるような作品作りを心掛けていきました。僕らは常にコミュニケーションをとって、どういう生い立ちだとか、何がやりたいのか一人一人の夢を共有しているので、"同志"のような感覚で進んできているんです。だから、僕らがある程度、それぞれの個性を理解したうえでキャラクターの設定を作り、細部を本人たちに任せながら役作りをしてもらってきました。

―僕が『HiGH&LOW』のドラマを観ていちばん感じたのは、カルチャーへのリスペクトでした。特に、90年代ブラック・カルチャーの匂いがちりばめられているように感じたのですが、そこはHIROさんのルーツでもありますよね。

僕はもともと横浜育ちで、80年代の洋楽の影響を受けていて、若い頃からディスコに通いだしたんです。そういう場所が好きで10代で働くようになって、20歳頃の時にニュージャックスウィングブームがきたんです。そこで自分の好きな音楽とダンスが合致して、ダンスを本格的に始めました。やっていくうちに本場のヒップホップがどんどん好きになっていって、ファッションやライフスタイルを含めて、ヒップホップにものすごく惹かれていきました。だから、僕のダンスカルチャーの大元は、ニュージャックスウィングとヒップホップに出会ったことです。そういうカルチャーは身体に沁み込んでいるので意識していなくても出てしまう部分はありますね。

―『HiGH&LOW』を通して、そうしたヒップホップ・カルチャーなどの魅力を伝えたいという想いもあるんですか?

そこはあまり意識していないですね。それよりは、先ほど言ったように、今のメンバー各々に合うキャラクターで、物語や世界観を作っていこうという意識のほうが強くて。ただ、今の僕らのチームとしてのクルー感とか、コラボ感は、すごくヒップ・ホップカルチャーに影響を受けている部分があると思います。Native TongueとかDef Squad、N.W.A.やRuff Ryders、Wu-Tang Clanもそうですけど、そういったチーム感は、EXILEやEXILE TRIBEには、アンダーグラウンドで育ってきたメンバーや、90 年代のヒップホップから影響を受けているメンバーも多いので、チームで何かを表現したり、その中からソロを出したり、いろんなコラボレーションをやったりすることが、自然と染み付いているのかもしれないですね」

―『HiGH&LOW』は、"全員主役"というのもテーマの一つになっていますが、改めてどういう意味なのでしょうか?

この映画やドラマの出演者が全員主役というだけではなくて、"誰もが人生の主役だ"という意味が込められています。"自分の人生の物語は自分が主役"だということ・・・。この『HiGH&LOW』の作品の中でも様々なキャラクターが登場しますが、それぞれがそれぞれの生い立ちで色々な経験をして人の痛みを知り、成長していくので、この『HiGH&LOW』の物語に出てくるキャラクター一人一人も主役。『HiGH&LOW』を観て何かを感じてくれる人も主役という意味も込められています。


ブルゾン¥2,143,800(Rick Owens/eastland)他スタイリスト私物(Photographs by KEI OGATA (N°2))

―逆に言うと、僕は今って"全員主役"とわざわざ伝えなくてはいけないくらい、みんなそこに気づいていない時代なのかなと思うんです。例えば、ここ最近、若年層の死因のトップはずっと自殺じゃないですか。そういう面では、絶対に自分の輝き方があるのに、それを見失ってしまっている人は多いんじゃないかなって。

僕らに何ができるかはわからないけれど、僕らのエンタテインメントを通して、一人でも多くの方を笑顔にしたり、元気になってもらえたら・・・。『HiGH&LOW THE MOVIE』には、"共に戦い、共に悲しみ、共に強くなる"というキャッチコピーをつけたんですが、この映画はただアクションを描いているのではなく、"痛みを知るから優しくなれる"ということを伝えたい。痛みを知らないと、本当の優しさというものは生まれないと思うんです。劇中では、強くなっていくという意味も込めて、アクションシーンが多いのですが、そこで本当に伝えたいのは、絆とか、仲間を助け合う気持ちとか、人としての優しさなんです。だから、『HiGH&LOW』は、僕らが常に発信している"Love,Dream,Happiness"を、また別の角度から発信していますし、描写としては過激かもしれないけど、暴力を推奨しているわけではなくて、"心の痛みの先には何かが必ず待っている"というメッセージを込めています。

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