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相撲マスコミにも「罪」あるんじゃない?

相撲 2010年 07月号 [雑誌]

ベースボール・マガジン社 (2010-07-01)


 毎日取り組みの結果は必ずチェックし、時間が許せば中継やダイジェストを観るくらいには相撲好きのParsleyからしてみれば、今回の野球賭博事件や角界の暴力団との繋がりに関しては驚きも何もなかった。角界と暴力団や闇の世界との繋がりに関しては、以前から度々明るみになっているからだ。

 例えば元朝青龍の親方である高砂親方(元大関朝潮)は以前暴力団関係者とゴルフをしていたことが週刊誌で報じられていたし、現理事の二所ノ関親方も暴力団関係者と麻雀をしていたところを現行犯逮捕されている。大島部屋に暴力団員が2トントラックで突っ込んだ事件もあった。タニマチの中にも限りなくグレーな存在は結構いるはず。

 そんな過去を知っているから、今回の事件は「角界の膿を出す」というよりも、「一罰百戒」のように見えてならない。

 で、今回の騒動を雑誌『相撲』(ベースボールマガジン社)がどう取り上げたかというと、これが一般マスコミ・週刊誌に毛の生えたようなことしか扱えていないのですよ。

 さすがに、表紙と巻頭特集に据えている。「大麻汚染・暴力騒動を遥かにしのぐ大醜聞」を一番最初に知れる立場にあった彼らがなぜ及び腰だったのか。相撲界に『盆中』という独特の表現があり、支度部屋で花札をやっていても見ないふりをするという慣例があったことを指摘し、「カメラマンも上半身だけ写すようにしていた」と記してあるが、当の記者たちはどうなのか。「我々報道する側も反省しなければならない」というようには言っているが、記事の内容からはそのようには見えない。

 何より、賭博をしていたか聞いたアンケートが警察の発案で誘導尋問に乗せられたかのような書きっぷりで、捜査批判と受け取られかねないような内容。力士が700人以上いるのだから名古屋場所は中止すべきでないという珍妙な理論を展開していたり、とても「反省」しているような風には感じられなかった。

 理事長を外部から迎えることを検討してもいいのではないか、という提言で結ぶ賭博問題の特集は、138ページ中11ページにしか過ぎない。その他は場所前号にありがちなのほほんとした空気が漂う。つらいのは、元横綱大鵬の納谷幸喜氏の誕生日の記事が1ページ割かれていること。大嶽部屋が取り潰しになれば、「大鵬道場」の看板はどうなるのだろうか…。

 このように、これまで事件があっても、さほど大きく扱ってこなかった相撲マスコミも、相撲界の中の存在であって、やはり「罪」の一端を担っているのではないか。他人事で論評している場合でないんじゃないかと感じざるをえない。

 今回の問題で厳罰が予想される時津風親方について、暴行事件で死亡した故時太山の父上が「なぜ人が死んだ時はあの程度の処分だったのに、博打程度で部屋が取り潰されるのか」とコメントしたと聞く。このことは、相撲協会だけでなく、マスコミにも向けられているはずだ。

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