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SPA!の軍事系ライターの質が低いのは何故?

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かつてもぼくもお仕事をさせて頂いたSPA!、ですが最近の軍事系ライターの質の低さは何なんでしょうかね。
前にダイアモンドオンラインでシン・ゴジラのアレな記事を書いたライター氏もSPA!でよくお仕事をしているようです。
ですが以下の梨恵華も大概なものです。

自衛隊が貧乏すぎる…制服が予算不足で足らない、給料・退職金カットも
梨恵華
https://nikkan-spa.jp/1261548

軍オタのブログならばまだしも、一般とはいえ商業媒体に載せるに値しない原稿です。
あぁ、御用媒体のMAMORならばお仕事があるかもしれません。

>「自衛隊の制服なんて海外での大量生産品で何が悪いの?」という論調に当時びっくりしたものです。
>自衛隊に限らず、軍の制服のデザインや素材は、その制服と同じものが第三者の手に渡ってしまえば、いくらでも軍の中に潜入することができてしまいます。

国産以外許さんとでも言いたいようです。
ですが欧州にしても他国では第三国に軍服を発注することは珍しいことではありません。
英国でもベルギーの業者に発注しているし、ドイツもトルコの業者などに発注しています。

無論、スイスなどのように日本同様に戦闘服などを払い下げずに処分する国はあります。それを無意味だとはいいませんが、精巧なレプリカや自衛官が私費で買う戦闘服や装備も民間で簡単に入手できます。89式のエアソフトガンもありますしね。それに多くの部隊では、私費で調達したマガジンポーチやらチェストリグ、バックパックの使用が許されています。
こういうものを禁止すべきでしょう。それは何故言わないのでしょうか。レプリカで一式揃うのに。
かつての南アフリカでは民間人の迷彩服着用は禁止、軍警察関係者でも勤務時以外は着用禁止でした。
そのような法律でも提案してはどうでしょうか。


更に申せば、自衛隊の被服、個人装備は高い。それは独占、寡占状態になっており、競争が働いていません。

単に国産品だから高いのでありません。中国で作ってもバングラデシュで作っても、独占、寡占の談合体制を取る限り値段は下がりません。ですからただでさえ少ない予算で買えるものが限られてくるわけです。

知らないのか、知らないふりをしているのか知りませんが。


>長年使うと全体に色あせて繊維が薄くなり擦り切れてくるのでそこまで行くと交換してもらうことになります。

これも笑うべきところなのでしょう。
陸自の戦闘服は世界で既にどこも使っていないであろう、ビニロンを使っておりますが、これは染料のノリがわるくて、長年使わずとも直ぐに色落ちしています。これも2社寡占状態が長年続いておりますが、お値段が高いのは言うまでもありません。

ブーツにしても安全靴屋が作るコンバットブーツが本当に約立つのでしょうか。現場では不満が大きいのですが、他のメーカーが参入できないようです。

自衛隊装備の劣悪さ、本来支給すべきものが支給されていないのは、何も東日本大震災以降ではなくはるか昔からの伝統です。


>制服が、予算不足でまったく足らない状況になっています。東日本大震災への陸自の大規模な派遣がありました。普段の演習などとは違い、荒れ果てた被災地で、泥水に体を浸しながらの救難活動を自衛隊は必死で行いました。瓦礫の山での作業ですから制服も切り裂かれたり、擦り切れたり、傷だらけになります。だから、自衛隊は通常時なら使い果たすことのない在庫をすべて使い果たしてしまったのです。東日本大震災で自衛隊も沢山の予算を使い、これまで持っていた多くの資材を使い果たしたというのに、震災の年の平成23年度予算は4兆6625億円、平成24年度予算は4兆6453億円と減っています。


以前からつらつら申し上げておりますが、セーターですら支給しておりません。
この人は戦闘服の上下さえ支給すれば軍隊は戦えると思っているのでしょう。

官給品が存在しない、あるいは劣悪なので、官給品はしまったままで私物を使う人が多いのも昔からです。
批判するのであればそもそもまともな被服を支給して来なかった自衛隊、防衛省を批判すべきです。

それに上記の批判も的外れです。
防衛省はかなりの額の補正予算、復興特会でお買い物をしています。
被服を充実させるのではなく、そのカネで開発中のC-2を2機買ったりしています。
でも、著者は防衛省や自衛隊を批判しません。
悪いのは自衛隊の予讃を増やさない「悪い政治家」や「悪いマスコミ」だというのでしょう。


>その人のせいではなく、予算が無くて制服が交換できないためなのですから、とても可哀想だと思います。

その可哀想な状態を延々と是としてきたのは当の自衛隊ですが
他国の数倍から10倍以上の兵器を買っていれば、予算が足りなくなるのは当たり前の話です。国際的に見て非常識なほど高い装備を買っているから、被服や兵站、衛生、通信などにカネがまわってこないのはあたりませです。

>「我々は東北が被災して大変な時だから、『君たちの給料もしばらく10%カットする』と国から言われ、退職金も値下がりしたんだよ」と説明したところ、何度説明しても米軍には「冗談だろう」と言われ、理解してもらえなかったそうです。

リテラシーの低い人間が読めば自衛官だけ給料を減らされたと思うでしょう。事情を全く知らない米軍関係者は自衛官だけ給料が下がったのだと思ったのではないですか?

あるいは著者がそう信じ込んでいるのかもしれません。ですが、公務員全体で給料を減らしたわけです。国民の相応の負担をしています。
それとも著者は普通の公務員の給料を減らすのは当たり前だが、自衛隊だけは特別扱いしろと言いたいのでしょうか。被災地の公務員も給料を減らされておりますがそれは良いのでしょうか。

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