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広げて見て…欲しいの。「#グラドル自画撮り部」部長 倉持由香が語るSNS時代のアイドルPR戦略

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撮影:駒井夕香

「#グラドル自画撮り部」というハッシュタグをご存知だろうか。グラビアアイドル達が事務所の壁を超え、自画撮り画像をTwitterに投稿するというもので、現在500人を超える”部員”が日々惜しげもなく水着ショットを披露している。

この「自画撮り部」を立ち上げ、部長を務めるのがグラドルの倉持由香さん。100センチのダイナマイトヒップを武器に「尻職人」としても活躍中だ。自画撮り部拡大の裏には、彼女が生み出したソーシャルメディア戦略とマーケティングプランが隠されていた。【聞き手:田野幸伸(BLOGOS編集部)】

-「グラドル自画撮り部」を始めたきっかけは。

倉持:私は週刊少年マガジンの「ミスマガジン」に憧れて13歳の時に芸能界に入りました。雑誌の表紙になりたくて。でも、グラビアの仕事は一切してこなかったんですね。二十歳の時にこれじゃいかんと、グラドルがたくさんいる今の事務所に移籍しました。2011年のことです。

その当時48系グループが全盛期で、48グループ以外で雑誌の表紙を取れてる子がいる事務所にしようと考えて、自分で履歴書を送ったんです。

これで私もグラドルになれると思ったんですが、事務所に入っても仕事がなくて。

やっぱり雑誌の表紙には48グループ系の方々ばかり出るし、DVDも決まらずに、撮影会のモデルくらいしか仕事がないような状況が続いて…。こんな状況じゃダメだ、なんとか私の存在をみんなに知ってもらいたいと思っていました。

Twitterのサイドバーをお尻で埋め尽くした


そんな中、2013年に「アイドルの穴~日テレジェニックを探せ~」っていう99人の女の子が日テレジェニックを目指して、ファンの投票を賭けてサバイバルをする番組へエントリーすることになって。

その時の日テレジェニックのHPは、候補生のTwitterがサイドバーにズラッと流れるようになっていたんですね。私はどうしたらそこでアピールできるんだろうと考えました。

「そうだ、サイドバーを私のお尻で埋め尽くそう」とひらめいて、5分に1回、お尻の写真を載せ続けたんですよ。

当時よく撮っていただいていた仲良しのカメラマンさんに「倉持は、その大きなお尻を武器にした方がいい。コンプレックスかもしれないけど、そのお尻を武器にしないと、ただの無駄尻だぞ!」とアドバイスされ、お尻を全面に出すことにしたんです。

-ちなみにヒップサイズは?

倉持:その時は、90cmぐらいでした。(現在100cm)。タイムラインに毎日お尻を載せていたら、だんだん私は「職人」なんじゃないかと思うようになり「尻職人」を自分で名乗り出して、「尻職人の朝は早い」みたいなコメントを添えて投稿を続けました。 最初は、そのカメラマンさんに撮ってもらった写真をアップしていたんですけど、毎日頼むのは申し訳ないなと思って、撮影会の楽屋とか自分の家で自画撮りをするようになったんです。

自画撮りを毎日載せるようにったら、日テレジェニック期間中に、Twitterのフォロワーが3000人から1万人ぐらいまでグンと伸びて。

色々あって、ジェニックは落ちてしまったんですけど、自画撮り部を立ち上げる直前には、フォロワーが3万人ぐらいまで増えていました。

「自称グラドル」だった私が、自画撮りを載せてからグンとお仕事が増えて、DVDがAmazonランキングで1位を獲得したりとか、週刊プレイボーイに載れたりとか、ようやく「グラドル」っていう風になれたので、自画撮りはPRするのに良い方法だと確信したんです。

まず、同じ事務所の一番仲良い吉田早希ちゃんって子に勧めたんですよ。早希ちゃんも同じぐらい芸歴が長いのに伸び悩んでいたので、「自画撮りを載せよう。一緒にやろう」って誘って。

早希ちゃんは、おっぱいが大きくて「Hカップの吉田山」って呼ばれているんです。山のようなおっぱいなんで。その時、早希ちゃんの家に居候させてもらっていたので、2人で撮り合いをしたりして。

ネットのゴールデンタイムって、夜11時から深夜2時ぐらいにかけてなんで、その時間帯にこれを載せよう。明日はこれを載せようっていう風に2人で一生懸命考えて、戦略的にやったら、早希ちゃんは1日でフォロワーが1000人、2000人って増えていって、あっという間に1万人に届くようになって。

2人で「これはいいものを見つけたかもしれない」と手応えを感じていたその当時、ちょうどお仕事で一緒だった塚本舞ちゃんっていう子と3人で飲み会があったんです。

そこで「みんなで自画撮りを載せるムーブメントをやったら楽しいんじゃないかな」って話をして、飲み終わった日の夜中に「そうだ!グラドル自画撮り部を作ろう」ってなりました。グラドル自画撮り部の誕生です。

その飲み会の中では、自画撮りを載せるSNSが出来たらいいのにねって話をしてたんですけど、実際問題、私にはプログラミングの能力が無いので無理でした。じゃあどうしよう、そうだ!Twitterのハッシュタグを使えば出来るんじゃないかと気がついたんです。

最初は身内の子達が写真を載せてくれたんですね、そしたらその載せた子の先輩後輩がさらに載せてくれたりして、1日で100人位にバーっと広がって。

3日後には、Yahoo!ニューストップになっていたので、すごいことが起きてしまったなあと。

グラビア写真の投稿は「ティッシュ配り」と同じ


-グラドルが自分の商品である水着ショットをネットに出すわけじゃないですか。事務所から権利周りで注意されたりしませんでしたか。

倉持:されましたよ(笑)。私が最初にお尻を載せ始めた時に、当時のマネージャーさんから、「自分の売りになるような商品を安売りしてどうするんだ。やめてくれ」みたいなことを言われたんですけど、それはちょっと無視して。

「ちょっと待って下さい。私の考えがあるんで、やらせてください」ってやり続けて、ついにDVDがAmazon1位になったので「ほら見たことか!」って(笑)。

私の考えとしては、48系グループの方とかがすごく人気があるので、グラビア界に興味のあるパイがすごく小さいんですね。その小さいパイを、多くのグラドルで取り合っても何も残らないので、まずはそのパイを大きくしましょうと。

だから、私は自分のグラビアをティッシュ配りのように、サンプルをバラ撒こうと思っていたんですね。そこから自分の商品に興味を持ってもらえたらいいなと。

自画撮りのいいところって、スマホでちょっと顔が隠れていたりとか、画質が一眼レフのカメラに比べれば荒かったりとか。そこがプライベートっぽさの良さでありつつ、既存のグラビアコンテンツであるDVDや写真集と権利が食い合わないんですよ。別に自画撮りを載せたからといって、写真集の売り上げが下がったりはしないと思ったんで。

グラビア界全体を盛り上げなくては


-パイを増やしたいということですが、ライバルもまた増えるとは考えませんでしたか。

倉持:自分が尻職人として、週刊プレイボーイとか決まって、おお!と思った時に考えたんですけど、グラビアアイドルが全盛の時に、篠崎愛ちゃんとか佐山彩香ちゃんとか壇蜜さんとか吉木りささんがポンポンって出たんですけど、その方だけのブームで終わってしまって。

その方の人気はあるけど、グラビア界全体が盛り上がっていないから、すぐに収縮してしまうというか。グラビア界全体の畑を耕さないと、自分という作物は枯れてしまうので。まずは土が枯れているから、耕して栄養を与えようと思いましたね。

-まずは土壌だと。

倉持:もしかしたら、最終的にライバルは増えるのかもしれないんですけど、それよりもグラビア界というシーンが盛り上がった方が、自分のためになると。自分だけではなく、自分のためにも周りを盛り上げなくてはという考えでやろうと思いました。

-そのグラビアへの熱い思いはどこからくるのでしょうか。

子供の頃から異常に女体に興味があったんですね。セーラームーンとかキューティーハニーの世代だったんですけど、変身シーンで一時停止して、ずーっとガン見するみたいな。

恋愛対象が女性ってわけではないんですけど、女体がとにかく好きで。だから、私自身が可愛くてスタイルがいいからグラビアアイドルをやろうと思っているわけではなくて。

私は外見で他の人には勝てないけれども、グラビアへの熱意と、自分の頭の中の理想のグラビアを表現をするのに、自分がやるのが一番手っ取り早いからやっているだけで。そんなに自分に自信があるわけではないんです。

-セルフプロデュースの一貫で、SNSを使ったメディア戦略を飲んでる時にひらめいたと。ここまで見事にハマったという感じですか。

倉持:ハマりましたね。よかったなと思います。誰も損しない状況を作りたかったんですよね。女の子はPRになるし、ファンの方はタダでたくさんの女の子の画像が見れて嬉しいし、推し増しもしやすいし、メディアの方はキャスティングがしやすい。

-まさにそうですね。

倉持:すばらしいと思って。Win-Win-Winの関係だったら、これはみんな幸せだなと思って。メーカーさんも、その子が売れたら商品も売れるし、悪いことがない。

BLOGOS×グラドル自画撮り部


-BLOGOSでは倉持さんの連載開始&自画撮り部のアカウントを作って、部員の画像をドンドン紹介していこうと思っていますが、うちみたいな政治経済中心のサイトが急にオファーしてきて率直にどう思われましたか?

☆グラドル自画撮り部の画像を編集部がピックアップして記事化
サンタだ!ビキニだ!メリークリスマス!! 今週の #グラドル自画撮り部 (12月18日〜24日)
今日の #グラドル自画撮り部(12月28日・29日)

倉持:すごいびっくりしましたね!私の中でBLOGOSって意識の高いビジネスマンが毎日チェックするサイトっていうイメージだったので。「えっ、なんで!?」という驚きと、「BLOGOSさんで取材を受けるよ、連載が決まったよ」ってチラっと周りに話したら、ビジネスマンの友達から「えっ!?すごいね!」「売れたね!」って褒めてもらえたので。

-「情報発信をする人を応援する」というのが、BLOGOSのコンセプトなんです。サイトを始めて7年になるんですが、情報発信の形がブログだけじゃなくなってきていて、InstagramやTwitterで発信する人も応援していきたいと思っていたところに、グラドル自画撮り部の存在を知りまして。

これは応援しなくちゃいけないだろうと。むしろ自撮り部とのコラボにOKをいただいて非常によかったなと思っているところです。

倉持:仕事のブレイクタイムにグラビアを。会社で開いていても、BLOGOSだったら大丈夫(笑)。

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