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【日本のサラリーマン】

日本の「働き方」が何かと話題になっています。生産性が低いとか、終身雇用が若手の活力を奪っている、とか。

NY TimesのWhat the West Can Learn From Japan About the Cultural value of Work(仕事について西側が日本から学ぶべき文化的価値)では、天ぷら店の職人技を紹介する一方で、工事現場で働いているのが1人だけで、4人がそれを見守る不思議を紹介。その上で、ほかの国以上に日本では"働くことの意味"、"アイデンティティとしての仕事"が重要だと強調しています。

一方、The EconomistのWork in Japan, White-collar blues(日本での雇用~ホワイトカラーの悲哀)は、終身雇用や年功序列を指摘して、もっと辛辣。ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。



会社を早期に退職した人たちを次の仕事に向けてトレーニングをする東京の学校。まず行うのは組織の人間としてではなく個人として交流することだという。

日本では正式な自己紹介が何よりも重要だが、ここでは名刺交換はしない。名前、肩書きなどの個人情報を明かすことを禁止しているのだ(元サラリーマンは皆、仮名を使う)。かつての会社のピラミッドを退職後に復活させないためだ。担当者は「皆さんの自分探しをお手伝いしている」と語る。

日本のサラリーマンは、スキルではなく忠誠心と長時間労働によって昇進のエスカレーターに乗ってきた。何世紀にも及ぶ日本のお勤めの伝統だという見方もあるが、安倍政権の経済アドバイザーを務めた八代尚宏氏によると、サラリーマン制度ができたのは1945年以降だという。戦後の経済成長の時期に企業は、従業員を終身雇用で雇った。

賃上げに必要だったことは、年を重ねること。それだけ。その代わり、雇用主の無理難題に応えなくてはならなかった。サラリーマンは、数日前に通知されたとしても遠く離れた支店への転勤を拒否できなかった。こどもたちは大方、父親不在で育った。
精神的な支えは、家族ではなく仕事だった。研究によると、日本の従業員はドイツやフランスの従業員と比べて、今なお年間400時間以上働いている

サラリーマンは今も、あらゆる産業に存在する。安倍首相は、成長戦略の一環でパートタイムの仕事や非正規雇用といったピラミッドの底辺の人たちの権利を向上させると公約したが、同一労働同一賃金に向けた法整備には踏み込まなかった

とは言え、多くの企業では終身雇用の従業員を抱えきれずに、早期退職制度を打ち出している。こうした人たちは、衰退産業の家電業界などでは重荷となっているが、再雇用先を見つけるのも難しい。

自発的に早期退職を選ぶサラリーマンも多い。23年間勤めた会社を45歳で退職したという男性は「つまらなかった。リスクをとったり冒険することが許されなかった」と振り返る。第二のキャリアとして、教師になりたいと言う。

再雇用に向けたトレーニングは、古い考えを捨てるために5か月にわたって週に2回程度通うのが一般的だ。何十年にも及ぶ単調な長時間労働に比べれば、一瞬のことと感じるだろう(After decades of monotonous overwork, that must seem like the twinkling of an eye)。

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