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【シェイクシャック】、グルテンフリーバーガー!日本のコメを米国巨大市場に売り込め?

161226グルテンフリーバーガー@シェイクシャック
■アメリカのスーパーマーケットではPOPに「〇〇フリー」と書かれていることを目にする。「グルテン・フリー(gluten-free)」「ラクトース・フリー(lactose-free)」「抗生物質フリー(antibiotic-free)」「ホルモン剤フリー(hormone-free)」などだ。これらはヘルス&ウェルネスの食品分野で大きなトレンドとなっている「フリー・フロム(free-from)」食品カテゴリーなのだ。「フリー・フロム(free from)」とは「ない」「存在しない」という意味であり、フリー・フロム食品とは原材料からアレルギーの原因となる物質や、必ずしも科学的に証明されているわけではないが消費者から健康に悪いと思われている物質や添加物を取り除いた食品のことを指す。「非遺伝子組み換え(non-GMO)」食品もフリー・フロム食品のカテゴリーに入る。また、最近では効率的に産卵を行わせるための狭いカゴ(ケージ:cage)を使用せず、のびのび育てた鶏の卵の「ケージ・フリーエッグ(cage-free egg)」もフリーフロムのトレンドで大手外食チェーンなどが取り入れようとしている。フリーフロムのトレンドに日本でも大人気となっているハンバーガーチェーンが参戦する。

 アメリカ16州に64店舗を展開し日本など海外にもライセンス店を展開しているシェイクシャックは19日、グルテンフリー・バーガーを発売することを発表した。同社のグルテンフリーバーガーは、小麦など麦類に含まれるたんぱく質の一種「グルテン」を含まないバンズを使用。料金は1ドル加算されるのみ。シェイクシャックでは、スタジアム店など一部の店舗を除いて国内全店で提供するとしている。グルテンフリーは当初、小麦アレルギーやグルテンが分解できず腸が炎症を起こすセリアック病、グルテン摂取で体調不良を起こすグルテン過敏症など免疫疾患を持つ人向けの食事療法として始まった。その後、ダイエットや肌の老化防止、ニキビ、便秘などの悩みにも効果があると雑誌で取り上げられ、グルテンフリー食事法を取り入れているセレブも増えたことでグルテンフリーが拡大している。一部のハンバーガーチェーンなどが提供するグルテンフリーバーガーは通常、バンズの代わりにレタスで巻いたもの。イン&アウトバーガーではアトキンス・ダイエットなど炭水化物抜きダイエットを実践している人向けにレタス巻きの「プロテインスタイル(Protein Style)」を提供している。ファイブガイズやハビットバーガーなどにもレタス巻きのグルテンフリーのメニューがある。

 競合のグルメバーガーチェーンと同様にシェイクシャックは抗生物質や成長ホルモンを使用せずに育てられた牛肉を使うなど素材に強いこだわりを持っている。
161226グルテンフリー@ウェグマンズ
ニューヨークなどで92店舗を展開するウェグマンズのグルテンフリー(Gluten Free)コーナー。POPには「寿司(Sushi)と刺身(Sashimi)はすべてグルテンフリー」と訴求されている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログで何度も取り上げていることで日本でもフリーフロムが認知されつつあります。アメリカのフリーフロムの市場で最も大きな市場はグルテンフリー。調査会社ミンテルによると、2015年のアメリカ国内におけるグルテンフリー食品の市場規模は116億ドルで日本円にして実に1.3兆円以上に上っています。大手スーパーマーケットチェーンから地域のスーパーまで、売場にはグルテンフリー食品のコーナーは常設となっています。商品にグルテンフリーと入れるだけで売上が変わってくるのです。後藤が注目しているのはハンバーガーのバンズ。例えば日本のコメ(もしくは玄米)から作ったハンバーガーのバンズを「グルテンフリー」で「無添加」、可能ならば「非遺伝子組み換え(non-GMO)」、さらに「トラッキングOK」と商品名に入れるなら、アメリカで売れると思います。食感を限りなく小麦のバンズに近づけることは必要ですが、アメリカのバイヤーなら注目します。

⇒特にグルメバーガーと言われるハンバーガーチェーンの食材調達部から熱視線を送られることは間違いないです。なぜならこれらのチェーンは新鮮な食材にこだわりながら、消費者が安心できる食の安全性を最優先した調達方針をもっているからです。米粉を使ったバンズなら100%グルテンフリー。グルメバーガーチェーンのグルテンフリーバーガーは一般的にバンズの代わりにレタスで巻いたものです。炭水化物抜きダイエットならレタス巻きでいいでしょうが、グルテンフリーダイエットを実践している人にはバンズで食べたいと思っている人はいるはずですから。課題として投資期間が長くなることです。アメリカ進出している日本の企業にいえるのですが、進出前~進出後数年の投資期間をコストと考えている企業が少なくないですね。マーケットインで考えなければいけないところをプロダクトアウトで押し付けてしまいがちなんですね。シェイクシャックなど外食チェーンのフリーフロム・トレンドを見ながら徐々に拡大するのです。
 まずはスーパーマーケットに行って、グルテンフリー市場の大きさを確認することですね。

16年12月21日 - 【シェイクシャック】、モバイルオーダーを全店で展開!日本でも地殻変動が起こりえる?

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