記事

ギャーッ! トラ様の「核弾頭」発言で原子力関連銘柄が、さく裂!

昨日トランプが「米国は他国が(アメリカと競争しても、しょうがないな)と悟るまで原子力を強化し、拡大するべきだ」とツイートしました。 このツイートは「えっ!? 一体、あれは何が言いたいの?」という米国民の困惑をまねきました。

そこでMSNBCの「モーニングジョー」がトラ様に直撃インタビュー、その真意の説明を求めました。

トラ様は

軍拡競争大いに結構! 徹底的に、やろうじゃないの。アメリカは、どの国よりも沢山の核弾頭を持つし、撃ち合いになれば、最後に残るのは米国だ

と発言しました。

殿、ご乱心!?

これを見て、原子力に関係する銘柄が、今朝、気配を飛ばしています。

カメコ(CCJ)
ウラニウム・エナジー(UEC)
ウラニウム・リソーセズ(URRE)

さて、トランプが「核戦争、大いに結構!」というのは、先日も書いたばかりですけど、トランプ流の「交渉術(The Art of Negotiation)」であって、最初に「ごらぁ!」と相手を恫喝しておいて、最終的には中庸で穏便な「落とし処」に帰着させるやり方です。

だからトランプが強硬なコトを言っているので、(すわアメリカがとんでもない方向へむかっている!)と早とちりしない方が良いでしょう。

実際、今回のトラ様発言は、ロナルド・レーガンがソ連に対してぶち上げた「スターウォーズ計画」のプレイブックのパクリです。そしてこの発言はイランに向けられていると思います。

ところで、我々投資家は、早くこの「トラ様トーク」に慣れる必要があります

トラ様は発言を活字で読むと(ほげっ! こいつはヒトラーみたいな危険人物か?)と思ってしまうのですけど、実際はもう少しビミョーなニュアンスがあります。

トランプが大統領に当選して一週間くらい経ったとき、トランプがニューヨーク・タイムズの本社を表敬訪問しました。

そのときトランプはトーマス・フリードマンをはじめ、ニューヨーク・タイムズの腕っこきの記者たちと会議室で2時間に渡り意見交換しました。このときのミーティングはオフレコのはずでしたが、ニューヨーク・タイムズの記者がこっそりとそれを全部録音し、ポッドキャストで晒しました。(笑)

そのポッドキャストを僕もワイフと全部聞いたのですが、2時間、じっくりとそれを聞いた後でワイフがポツリと言いました。

He is not a fascist. He is…just a New Yorker. I know that type.
うーん。トランプはファシストではなさそうね。彼はつまり……ニューヨーカーよ。良く居る、ゴーマンな奴。

さて、銘柄ですが、カメコ(ティッカーシンボル:CCJ)が割安すぎると思います。

CCJ

同社株については、今後も折に触れて書いてゆく心算ですが、世界最大のウラン生産会社です。

東日本大震災の後で、福島第一発電所のたいへん不幸な事故があり、いま日本の原発の多くが止まっています。

原発を欲しいか、欲しくないか? は日本の国民が決めることで、僕が意見する立場にありません。

ただ世界を見渡すと、あの事故をきっかけに原子力発電がストップするということでは、どうやらありません。現在、世界で稼働している原子炉は450基で、これが2025年にかけて497基に増えると予想されています。

原子力発電所は、きわめてリードタイムの長いプロジェクトであり、計画の段階から実際の稼働までは軽く10年から20年かかります。

また燃料の契約と納品も最低、2年くらいの猶予が必要です。

だからウランの供給契約の大半は長期契約で、需要は安定しています。

しかし、いまはたまたま日本で相次いで原子炉がストップした関係で、ウランが余っており、スポット市場(全体の2割程度です)でウラン価格が急落しているのです。

ただ、長期でみればウラン価格はまたすぐ元に戻ると思われます。

ところがカメコの株価は、あたかも現在の異常に低いスポット・ウラン価格が今後も定着するような感じで、悲観一色です。

これはミスプライスだと思います。

【お知らせ】
Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。

(広瀬隆雄個人のFacebookページは、休眠させます)

広瀬隆雄のTwitterも2017年は、まめに更新しようと思っています。

それからMarket Hack読者の親睦コミュニティ、Market Hack Salonは、現在、新規メンバーを募集中です。

あわせて読みたい

「ドナルド・トランプ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    獣医学部めぐり総理が自爆発言

    郷原信郎

  2. 2

    人の訃報を話して安堵する人々

    山本直人

  3. 3

    「死」に向かう日本の実写映画

    吉川圭三

  4. 4

    野田佳彦、中国ではいまも極悪人

    NEWSポストセブン

  5. 5

    星野源になれない男たちの嫉妬

    幻冬舎plus

  6. 6

    豊田氏暴言の「有権者」に疑問

    赤木智弘

  7. 7

    維新の会 除名で勢力拡大は困難?

    早川忠孝

  8. 8

    婚活中のズレた37歳女に非難殺到

    キャリコネニュース

  9. 9

    ATMだけで成功 セブン銀行の戦略

    PRESIDENT Online

  10. 10

    なぜ各新聞で内閣支持率が違うか

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。