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キュレーション国家へようこそ。

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久々にブライアン・ソリスのハードな記事を。この春、日本のネット界隈でキュレーションという言葉が少し流行っていた気がします。最近余り聞かないのはさておき、今後のソーシャル時代において一時のバズワードで終わらない重要なキーワードであることは間違いないでしょう。今回はブライアン・ソリスがその名も「キュレーション国家」と題した書籍を出版した著者とのインタビューの中で感じたソーシャルメディア、そしてキュレーション時代についてまとめた記事をご紹介。相変わらずの論文調ですが、ソーシャルメディア・ネットの未来について考えたい人には我慢して読む価値アリの内容です。 ― SEO Japan


数年前、私は幸運にもキュレーション・ネイションの著者、スティーブ・ローゼンバウム氏と一緒に仕事をする機会を得た。当時から、ローゼンバウム氏は、オンラインキュレーションの未来を確信していた。同氏の最大の功績は、リアルタイムの動画キュレーションネットワークのMagnify.netを展開したことだ。当時、同氏はテクノロジー業界の有名なカンファレンスでは欠かせない存在であり、ソーシャル、動画、そして、キュレートされたコンテンツに関するビジョンを発表していた。ローゼンバウム氏が新しい書籍の執筆を終えようとしていたとき、前書きの著者として私に白羽の矢が立ったのだ。当時、私はエンゲージ!の新しいバージョンの執筆の詰めに入っていたため、締め切りに間に合わなかった。しかし、それでも前書きを認め、ローゼンバウム氏の新作の正式な発売を祝いたくなった。

今回は、その前書きを皆さんにも読んでもらいたいと思う…

キュレーションエコノミーと情報コマースの3つのC



複雑で重要な話題を簡単に理解することが出来るように、噛み砕いて説明してもらえると嬉しくなる。キュレーションも例外ではない。ソーシャルメディアには、ここ数年間、2つの異なるタイプのユーザーが存在した。コンテンツを作る人、そして、コンテンツを賞味する人だ。過去を振り返ると、クリエイターは、デジラティと呼ばれるデジタルエリートであり、コンテンツ作成に専念する人達はごく僅かであった。しかし、現在、ワールドワイドウェブが広がり、ソーシャルなコンテンツを楽しむ人達がデジラティを大幅に上回っている。

フォレスターリサーチ社は、テクノグラフィックスのリサーチを介して、インターネットユーザーがソーシャルテクノロジーを受け入れ、利用する経緯を追跡した。2010年、フォレスター社は、ソーシャルメディアのユーザーのほぼ70%が単純にコンテンツを消化していた点を発見した。コンテンツを投稿することはなく、オンラインで見つけた情報を自分の手元に置くだけの人達だ。私が後に行ったリサーチでは、共有する価値がある場合、共有する手段として、eメールが最も多く利用されていた点が判明した。

オリジナルのコンテンツを相次いで作成するのは、大変な作業である。コンテンツプラットフォームのおかげで、配信作業は楽になったが、この手のツールを使うには、時間と理解が求められ、そして、オーディエンスを増やす取り組みには大量のエネルギーが費やされる。身を削っても、見返りがあるとは限らない。時間をかけて特別なコンテンツを何度も何度も作っていても、寡黙なオーディエンスにしか届かないようでは、やりがいが感じられないはずだ。デジラティの集団に加わるために、または、コンテンツクリエイターの集団に加わるためには、手に負えないほどの大きな投資が必要である。

ソーシャルグラフを作る際に、私達は本質的に共有する自分達の考え、体験、そして、情報に対して、知り合いと言う名の元々存在するオーディエンスを手に入れている。現在、共有は、日常的なコミュニケーションとしての役割を持ち、そして、様々な経緯でソーシャルな貨幣となっている。ソーシャルネットワークはオンラインで共有する情報を基に活動している。私達の経験がネットワークのライフラインとなり、ソーシャルオブジェクトをストリームに導入する取り組みを簡素化することが、最も重要視されるようになった。ソーシャルオブジェクトは、交流の口火を切り、ソーシャルストリームに息吹を与える。そして、ネットワークが大きくなると、このようなオブジェクトをまとめ、共有し、そして、接触するのが容易になる。

手短なコンテンツクリエイターの台頭



ツイッターとフェイスブックの人気が高まるにつれ、新しい分野の配信ツールと、これに付随するネットワークが誕生した。現在、ポスタラスやタンブラ等のマイクロブログおよびタンブルログが浸透しつつある。タンブラだけでも600万人を超えるユーザーを、そして、15億もの月間ページビューを抱えている。しかも、伸びしろはまだまだ残されている。ワードプレスやブロガー等の従来のプラットフォームとは異なり、マイクロブログは、共有経験のプロセスを簡素化している。しかし、ツイッターやその他の形式のマイクロメディアとは異なり、マイクロブログは記憶力を持ち、そして、広範な背景を含めることも可能である。ブログのように、マイクロブログは、ブランドとしての“自分”、そして、自分が代表する全てに対するレポジトリの役目を持つ。このような新しいツールは、デジラティが住む家の土台を作り、新たなタイプのコンテンツクリエイターのために新しい部屋と階を加えているのだ。

個人的には、ブログは専門知識と意見を詳細に表現し、実証するために今後も生き残ると思う。マイクロブログは、ブログに欠かせない感情および時間を費やすことなく、より頻繁に意見を共有するタイプの人達に力を与えるだろう。マクロブログおよびマイクロブログのブロガーにとって、マイクロメディアは作成するコンテンツと接触を願うオーディエンスとの架け橋になる。加えて、マイクロメディアは、ソーシャルオブジェクトをリアルタイムで交流に結び付ける力も持ち合わせている。

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