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巧言令色鮮し(少なし)仁

論語の中にあるこの言葉は、「言葉巧みで人から好かれようと愛嬌を振りまく者には、誠実な人が少ない、人としてもっとも大切な徳である仁が欠けているものだ」という意味である。

小池都知事就任以来の言動を見ると、どうもこの言葉に限りなく近いといった感じがする。

築地市場問題、オリンピックに関わる問題など、次々に大向こう受けする発言が続いたが、目下、振り上げた拳のおろし場所が見えない。

築地移転延期で、設備投資など大変な資金を投入してきた仲卸業者は「死活問題だ」と大きな悲鳴を上げている。一応知事は保障問題に触れてはいるがどこまで救済できるのか疑問だ。既に完成している豊洲市場に関わる維持費などの費用は1日700万円と一時言われていた。いや500万円程度かと曖昧だが、これは東京都から聞こえてくる額で、どちらにしても巨大な金額になる。

この延期によって、現在の築地市場を横断するオリンピック道路、環状2号線の開通も不透明になった。

ボート、カヌー会場は、宮城県の長沼が良いと、突然現地で知事はボートに乗るパフォーマンスを見せたが、当初案の海の森水上競技場になるようだ。喜んだ宮城県民の失望感は大きい。バレーボール会場については横浜アリーナを代替案としてあげていたが、森喜朗会長に「横浜は迷惑だといっているのでは」といわれ、事実その通りの文章が出されていたことも分かった。

記者会見で「大山鳴動して鼠一匹」と言われ「失礼じゃないですか」とむきになり、「大きな黒い頭の鼠が一杯いることが分かったじゃないですか」と訳のわからない珍発言となった。

かねてから都議会各派の要望を予算に反映させてきた、いわゆる「復活予算」を止めて、知事が直接業界団体から要望を聞くヒヤリングを行ったが、かつて小沢一郎氏が陳情窓口を自分ひとりのところにまとめ、陳情者の支持を一手に集めようとした、あの手法と全く同じなのである。

復活予算をあたかも都議会議員が勝手に分配してきたかのような印象を世間に与えたが、あの知事のヒヤリングの場面を見ると、笑顔を振りまいてはいたが、「私一人が決める」と、まるで独裁者の顔が透けて見えるではないか。現実に知事特別秘書が、「知事の指示に従わないと、予算をつけない」などとの暴言まで吐いているのである。

テレビ朝日の「グッドモーニング」へのコメントで、「来年の都議選挙には刺客を出すようだから自民党候補にとって厳しいものになろう。しかし、自民党議員は普段しっかり地元に密着して努力しているから、驚くことはない。かえって緊張感が出ていい結果になる」と答えた。

14日に開かれた自民党都連支部長、常任総務会の席上で、乞われるまま同じような内容で檄を飛ばした。

「一番元気があって、胸が震えました」と言われ、私も奮起して全力で皆を応援しようと心に誓ったものである。

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