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北朝鮮の鉄道で数百人死傷の「地獄絵図」が再発

AP

北朝鮮で列車事故が発生し、300人以上の死傷者が発生したことが明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

北朝鮮の鉄道は老朽化が著しく、経済難でメンテナンスもままならないため、事故が多発している。

1989年には、平壌から穏城に向かっていた列車が鉄橋から川に落下し、数百人から1000人が死亡した。また、2006年には平羅線の高原(コウォン)駅付近で、旅客列車と貨物列車が正面衝突し、乗客670人が死亡した。

(参考記事:死者数百人の事故が多発する北朝鮮の「阿鼻叫喚列車」

橋の崩壊でも大惨事

咸鏡北道(ハムギョンブクト)と両江道(リャンガンド)の情報筋からの情報を総合すると、今回の事故の概要は次のとおりだ。

事故が起きたのは先月21日。8月末に北朝鮮北東部を襲った台風10号(ライオンロック)の被災地の復興支援に動員されていた列車が、咸鏡南道(ハムギョンナムド)端川(タンチョン)市付近を走行中に、脱線、転覆した。

この列車には、多数の建設機械と、数百人の突撃隊員が乗っていた。事故により乗客40数人が死亡、300人以上が負傷する大惨事となった。負傷者は近隣の病院に運ばれ、治療を受けているが、重傷者が多いため、死者がさらに増えそうだと情報筋は伝えている。

また、掘削機5台、自動トラック積載システム(ALTS)が付いた20トントラック3台が破損した。

幸いにも運転手は軽傷で済んだが、鉄道保安局の取り調べを受けている。今の時点で明らかになった情報によると、事故の原因は運転ミスではなく、線路状態の不良によるものだ。

事故に遭った突撃隊員と工事用機械は、西海干拓地建設事業所の所属だ。北朝鮮当局が、平安北道(ピョンアンブクト)宣川(ソンチョン)郡と東林(トンリム)郡で進めている大規模埋め立て工事を請け負っているが、大きな支障が出るのは避けられない見通しだ。

このような事故が多発するもうひとつの原因として、北朝鮮特有の「速度戦」と呼ばれる突貫工事がある。

太陽節(金日成氏の誕生日=4月15日)や光明星節(金正日氏の誕生日=2月16日)において成果として示すため、当日に間に合うよう、無茶苦茶なスケジュールで工事を行うのだ。その結果、手抜き工事が多発しており、鉄道や橋梁、建物の崩壊などといった大惨事が後を絶たない。

(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

※デイリーNKジャパンからの転載

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