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ベジタリアンもOK?な肉のPRがウマイ

米大統領選でのFake News(ガセニュース)を巡る論議が続いているおりもあって、「動物の細胞を製造所で育ててホンモノの食用肉にする」という記事をみかけたときは、正直「マユツバかも?」って思っちゃいました。

でも、気になって読み返したり、関連情報を検索しているうちに、このアイディアを掲げるメンフィスミーツ(Memphis Meats)が、とてもユニークと思われる広報活動を展開していることに気づきました。

それは、startup企業や個人が利用するクラウドファンディグサイト大手のIndiegogoを核にしたもので、事業資金集めではなく、世界中の人に、同社が目指す「地球環境を守るclean meat」の考えを広める手段として使っているのです。その趣旨は、この画像にまとめられています。

CEOのコメント動画はこちら。

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何せ、Memphis meatsがIndiegogoで募集するのはわずか10万ドルに過ぎません。「わずか」と言うのは、同社はすでに、ウォール・ストリートジャーナルの親会社であるNews Corpを含む4社からシード資金300万ドル以上を確保しているからです。で、この新規・少額クラウドファンディグをどのように活用しているのかに興味を惹かれました。

改めてIndiegogoにある<Memphis Meats – meat without slaughter(屠殺なしの肉)>と題した募集ページを見ますと、27日13時過ぎで、803人が支援し、目標10万ドルに対し60,973ドルが集まっていました。

支援者一人当たりの平均は75ドルほどですが、75ドル以上の”投資者”は78人しかいません。残りは最低3ドルからOKの申し込み制になっていて、一番、多いのも3ドル組の133人です。(それでも、平均が75ドルになるのは、500ドルと1000ドル組が2人づついるからです)

賛同者全員の名前は、近々、サイトに掲載とのことですが、これに加えて、10ドル組には特製ステッカー、30ドル組には特製Tシャツ、35ドル組には特製水筒、75ドル組には特製フード付きトレーナー、500ドル組にはTシャツにステッカー、1,000ドル組には、それに加え水筒、と言う具合に景品が送られてきます。

全て、着用したり、普段使いするもので、そこにMemphisのロゴと社名が印刷されているので、説明では「3ドルあたり、新たに50人の人にリーチし、認知を高めてくれると推定する」と書いています。なので、30ドル組みのTシャツなら500人に、75ドルのフード付きトレーナーなら1,250へのリーチを期待する、と言うわけです。額が多い人ほど、その話をあちこちでする可能性があることを加味してのことでしょうが。

なにがしかのお金を出した人はもちろんですが、そうでない人も含めて、「我々を助ける他の方法」として、3つのこともIndiegogoのページに掲載しています。

その一つ目は「送られてくるニューズレターへの回答、意見などをフィードバックすること」。二つ目はThunderclapと名付けたキャンペーンサイトへの参加。最後が「あなたのソーシャルチャンネルで、この募集ページのリンクなどを拡散させること。

で、私は2番目の中身が理解できずにThunderclapというサイトへのリンクに飛んで見ました。すると、「facebookかTwitterかTumblrのいずれかでサポーターになれ」とあったので、Twitterを選んでポチッと押したら、出たのがこの画面。

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サポーター130というのが少な過ぎて、よくわかりませんが、その下のソーシャルリーチが250万近いというのが目を引きます。どうやら、この内容が、12月5日の午前6時に、参加者のアカウントに一斉に掲載され、250万人近くが見る可能性があるということのようです。3番目も似た感じですが、即座にTwitter画面に、こんな投稿が自動で出ました。

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まあ、このページを見ると、全米の錚々たる報道機関、ニュースサイトがMemphisMeatsのこの試みを報じています。おそらく、一般向けへのリーチにこれだけ手の込んだことをやり遂げる会社だけに、報道対策にも抜かりがないのでしょう。「マユツバ説」を撤回します。いかに親会社が投資してるとはいえ、あのウォール・ストリートジャーナルですら記事にしているようですし。それも2回も。

なお、この細胞から生まれる食用肉は「あと、5年かそこら」で市場に出せるとCEOがDigitalTrendsに述べたとのことです。さて、その時に、ベジタリアンの方は、食するんでしょうか?

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