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王者東京電力の体質は変わらず

王者だったというか、往者と言うべきか、東京電力の体質は変わっていないように思う。というのは、「卸電力取引所で相場操縦、東電に業務改善勧告」という記事(読売)を見つけたからである。

現在、電力の小売りが自由化し、電力供給会社がお互いに電力を売買する市場ができている。発電量の過不足を融通し合う制度である。しかし、この市場は十分機能しておらず、販売電力量の2%程度とされる。
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denryoku_gas/kihonseisaku/pdf/006_05_01.pdf

今のところ、既存の東電以下の電力会社の発電量と契約量が圧倒的だから、仕方ない面もある。携帯電話では、伸び盛りの市場であったにもかかわらず、ドコモの圧倒的優位はなかなか崩れなかった。電力の場合、電力消費量が伸びない中での自由化だから、既存の会社の優位性が崩れるのにどれだけの時間がかかるのか。本当に崩れるのかさえ不確かだろう。

そんな中、東電の子会社が卸電力取引所での取引価格を高値に保つように「相場操縦」していたと、経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会事務局が認定し、業務改善の勧告を行った。
http://www.meti.go.jp/press/2016/11/20161117006/20161117006.pdf

株式市場であれば厳罰に処せられ、一定期間の業務停止となりうる。電力事業で言えば発電業務の停止もありえるだろう。プロにとって絶対やってはいけない行為である。だから、今の株式市場で相場操縦をするのは、悪徳業者かサークルみたいなものか個人だけだろう。

東電の場合、2011年以前は電力業界を牛耳り、監督官庁であったエネルギー庁でさえ陰でコントロールできる程の力があった。東電が天下だったわけだ。その体質が、一敗地にまみれた今でも続いていることになる。

企業文化とは恐ろしいものだ。時代にそぐわない悪い文化を早急に矯正する努力は、経営者に課せられた大きな使命だろう。ひょっとして経営者も、従前からの悪い企業文化に染まりっぱなしだったりして。

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