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米大統領選 トランプ氏が1つも落とせない「3つの激戦州」とは?

 米大統領選の投票が8日(現地時間)が始まった。世論調査では、民主党のヒラリー・クリントン候補を共和党のドナルド・トランプ候補が最終盤に猛追し、接戦になっている。米大統領選は、全米50州ごとに振り分けられた選挙人の数を、基本的には「勝者総取り」方式で争う。大統領選の勝利の行方を占う「激戦州」と最新の選挙予測を、アメリカ研究が専門の慶應義塾大学SFC教授、渡辺靖氏に聞いた。

オハイオ・ノースカロライナ・フロリダ


[図]米大統領選の激戦州

 渡辺氏はキーとなる激戦州に、オハイオ、ノースカロライナ、フロリダの3州を挙げた。

「トランプ候補はこの3つのうちどれか一つでも敗れるとピンチ。当選には1つも落とせない。クリントン陣営はここで3つ落としても可能性は残る」

 逆にニューハンプシャー州は、クリントン候補が勝つと予想されているが、ここを落とすことになると、クリントン陣営は勝利に不安を感じることになるという。


[図]歴代の米大統領

 米大統領選は第ニ次大戦以降、同じ政党の候補が3回連続して勝利した例が1度しかない。1988年選挙で、再選した共和党のレーガン氏にジョージ・ブッシュ氏が続いた例のみだ。クリントン候補にとっては不吉なデータだが、渡辺氏によると、米政治に詳しい選挙の専門からの多くはクリントン候補の勝利を予想している。得票率で4%程度の差をつけ、選挙人の数(過半数は270人)では、290人~325人程度を獲得する可能性が高いとみている。

 大統領選に合わせて、連邦議会の上下両院の選挙も行われる。新しい大統領にとっては議会でも自党が多数派を取れるかが、安定した政権運営にとって必要となる。専門家の予測では、下院は共和党の勝利が確実だが、上院でもかなりの接戦になるという。上院100議席のうち、民主党と共和党が50議席ずつ分け合うか、民主党が51議席と2議席差の勝利になるか、とみられている。

 ただ、50対50の同数になった場合でも、例えば、専門家の予測通りにクリントン候補が勝利すれば、副大統領は上院議員のティム・ケイン氏が就くことになる。副大統領は上院議長も兼ねることになっており、ケイン氏が最終決定権を持つので、事実上、民主党が多数派を形成することになる。

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