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「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 安倍昭恵氏インタビュー

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BLOGOS編集部
「アベ政治を許さない」と書かれた紙を広げた男性の横で、微笑みながら写真におさまったこともある安倍総理夫人の安倍昭恵氏。昭恵氏は、時に総理である夫の政策と異なる発言をすることで注目を集めてきた。

こうした昭恵氏の言動の背景について、社会学者・西田亮介氏がメディア上でコメントしたところ、その記事が本人の目にとまり、10月26日に対談が実現。進行は、昭恵氏と親交の深い構成作家の谷崎テトラ氏が務めた。

安倍昭恵さんとの「対談」と、その影響力、政治性について - 西田亮介

昭恵氏「本当の私を見てください」




谷崎:本日は、昭恵さんが「週刊プレイボーイ」に掲載された西田さんの記事を読んで「ぜひお会いしたい」ということになり、総理公邸に集まりました。

西田:まず、なぜぼくに興味をお持ちになられたのかということを伺いたいと思います。一般論として、総理夫人という立場の方は、あまり若手の研究者なんかに興味は持たないですよね。

安倍:「直感的にお会いしたいと思いました」っていうそれだけで。ほぼ直感で生きているので。

西田:「ほぼ」というのは、どういうことですか?

安倍:「深く考えないで」というか。何をするか考える時にも、「じゃぁ、これ!」みたいな感じで生きているので。「今回、なぜ西田さんに会いたいと思ったのか」を、理論的に説明しろと言われても、「全然わかんない」って感じなんですけれども。

西田:ぼくが、三宅洋平さんと昭恵さんの対談にコメントした記事をお読みくださったんですよね。

安倍昭恵首相夫人の独自活動は自民党メディア戦略の一環か?- 週プレNEWS

安倍:あの記事では、「私がメディアに載ることが、むしろ自民党を応援することになっている、だからメディア側も注意しなくてはいけないんじゃないか」といった論調だったじゃないですか。

西田:はい、基本的な論調はそうですね。

安倍:だから、本当の私を見てくださいって意味でお会いしたいなって。

西田:よろしくお願いいたします。

高江には秘書にも首相にも相談せずに行った


安倍:選挙の応援については、私も非常にジレンマはあります。「なぜ、全然知らない人の応援に行かなきゃいけないんだ」と主人(安倍晋三首相)に言うこともあるんだけれども(笑)。

西田:難しいですね。一般に、「総理夫人」という立場は、選挙で選ばれていないので、ある種の正当性を持っているという訳ではないことは間違いないでしょう。

なので、ある種の私人ではあるのですが、実質的には選挙の応援に入られることや、様々な形でパブリックな場へ出てこられて、活動もなさっている。それから外遊に同行される機会も多いでしょうし、海外からの来客がある場合もそうでしょう。

それが注目を集め、強い影響力をもっている現状を鑑みると、やはり、望もうと望むまいとある種の権力性を帯びるというところは、否めないのではないか、と思います。

安倍:ご指摘は、良く分かります。なので、むしろ率直にお聞きしたいことをどんどん聞いて欲しいです。一体どういうつもりで、私が活動しているのかということを、どんどん聞いてください。

谷崎:僕は、自民党が下野した時代に、昭恵さんと知り合ったんですが、とにかく勉強家なんですよ。大学院に入り直して勉強したり、とにかく好奇心の塊のような人なんです。

自民党のつながりで行けるところ以外、そうでない人達のところに行く。イメージでいうと水戸黄門的というか、暴れん坊将軍的なというか。どんどん実際に現場を見てみようと考えているんです。沖縄の高江ヘリパッド問題のときも、とにかく自らの意思で、秘書にも、ご主人にも相談せずに現場に入った。とにかく現状を見て、民衆の声を聞くといったら変ですけども、一般の人の声を少しでも聞こうという姿勢をもっているんです。

VIP扱いで感覚がズレていく




西田:“一般の人に混じって”という点は、重要視しているのでしょうか?高江にもプライベートで行かれたということですが。

安倍:その方が、「本当の姿が見える」と感じますよね。仰々しいのがあまり好きじゃないのもありますが。どこかに行く時は、そんな感じですね。あとなるべく普通でいたい。そうでないと、ものすごい特別になっちゃって。

海外に行って、飛行機を降りれば、そこに車が待っていて。パトカーと白バイが先頭で、もうノンストップでホテルまで、ビュッといけますね。飛行場の建物も通らずみたいな。

そればっかりだと、自分がおかしくなる。感覚がズレていっちゃって、最初の1年間はおかしかったですよ。

西田:第一次安倍内閣の時ですか?

安倍:普通に並んだりとかできなくなっちゃった。「なんで私がこんなところに並ばなきゃいけないの?」みたいな(笑)。イヤな感じになっていたので、今回も首相夫人の期間がちょっと長くなって、そういう風になりかけちゃって。

リハビリが必要な自分になりたくないので、可能な限り、個人でいけるところは個人で動いています。

西田:どうして、「普通でありたい」と思われるんですか?多くの人達はそうは考えないんじゃないですかね。

安倍:どうなんだろう。

西田:ぼくだったら、出来れば行列も並びたくないし。飛行機もなるべくアップグレードして、ささっと通りたいと思いますけど。

安倍:それが出来るから、逆に思っちゃうんですよね。

西田:そう聴くと、とても贅沢な悩みにも聞こえてきますね…。

「世界平和」を権力者にまかせておけない


西田:様々な現場に行って見て聞いて、どうしようとお考えなんですか?

安倍:私の大きなテーマは「世界平和」なんですね。

どうして平和にならないのか不思議なんですよ。これだけお金をかけて、毎年国連総会やって。私も出席しますが、G7のような様々な国際会議もある。いつもいつもみんな環境や紛争解決について話し合っているのに、全然平和につながらない。むしろ世界は混沌としていくみたいな。

「ちょっとお金の使い方間違ってるんじゃない?」みたいに思っていて。「もう権力者には任せておけない」みたいな。私が言うのは変なんですけど。

西田:そうですね。冒頭申し上げたように、昭恵さんも実質的には権力サイドともいえますので、これはなかなか複雑な事態ですね。

安倍:国のトップは国益が一番。だから、国のことは一所懸命考えるけど、国益同士がぶつかった時には、自分の国益を大事にするわけだから。そこに本当の意味での世界平和がないと思っていて。私は本当の意味での世界平和を作っていきたい。

それには、いままでマイノリティだったものが、繋がっていくことが大事なんだと思っていて、だから女性同士を繋げたり、LGBTとか、障がい者とか…。

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