記事

【同着の場合】

カレンダーでいうと本日がアメリカ大統領選挙。それにしても、アメリカの選挙人制度って分かりにく~い。さらに、今年は第3の候補が頑張っていて

Evan McMullinが地元のユタ州(選挙人6 人)を獲得する可能性があり、トランプ候補もクリントン候補も 538票のうち必要な270票を獲得できないのではないかという指摘もあります。
ぎょへ、どうなってしまうの?という疑問に Bloombergが答えています。ざっくりこんな感じです。それにしても、日本時間のいったいいつ当選確実が出るのかしら!?

■誰も過半数を取らない事態とは?

□勝利するには538の過半にあたる270票を獲得する必要がある。538票は、人口に応じて50州と首都ワシントンに割り振られている。

論理的には 269対269はあり得るが、これまでにそこまでの接戦だったことはない。ところが、今年は別の波乱要素がある。独立系の候補のEvan McMullinが地元ユタ州を獲得する可能性が十分にあるのだ(is in striking range to win his home state of Utah)。

ユタ州は 6票を持っており、本来だったら共和党の地盤のためトランプからその票が逃げる形になる。トランプもクリントンも270に達しないという可能性もある。

■その場合、どうなる?

□大統領を決める場が、アメリカ議会下院の不測事態の選挙(contingent election)という場に移される。議会下院は上位3人~例えば、トランプ、クリントン、マクマリンを選出し、 50州の選挙人は各州が1票として投票する。53人の選挙人のいる最大票田のカリフォルニア州も1票として数えられる。26州の支持を得た候補が次期大統領となる。

■では、各州の選挙人はどう候補を選ぶのか?

□州ごとにミニ選挙を開く。恐らく秘密投票となるだろう(とは言え、アラスカ、デラウェア、モンタナ、ノースダコタ、サウスダコタ、バーモント、ワイオミングは選挙人は1人)。

そこでの勝者が州の候補となる。予め議会下院は「過半」を勝者とするのか、「多数」で十分なのかルールを決めておく必要がある。

■州の選挙人が真っ二つに割れたら?

□その州の票は除外される。

■首都ワシントンの扱いは?

□大統領選挙で投票はできるが、ワシントンDC選出の下院議員(1人)はこの場での発言権はない。

■議会下院というは今の議員のことか、今度選出される議員のことか?

□議会下院におけるミニ選挙は、来年1月3日に召集される次期第 115回議会の議員が対象となる。その結果、今の議員ではなく、新規に選出される議員が大統領を選ぶ代表となる。

■勝者を予想するとしたら?

□分からないが、今の議会の構成から想像すると共和党の可能性がある。50州の選挙人の民主・共和の配分で見ると、共和党が33州で、民主党が14州で、共和党が多数を持っている。ただし、 11月 8日の選挙結果しだいでは、それも変わり得る。

■議会下院の投票結果でも決まらない可能性は?

□ある。

■その場合、どうなるの?

□議会下院が来年1月20日の大統領就任の日までに次期大統領を選出できない場合、次期副大統領が大統領が決まる間、暫定を務める

すると、当然、次の質問が出てきますよね。

■次期副大統領は誰が選ぶの?

□1804年以来、大統領候補と副大統領候補は同じ政党で"セット"として選ばれてきたが、不測事態の選挙(contingent election)となった場合、別々のものとして扱われる。

議会上院は副大統領を上位 2人(議会下院は上位 3人だったが)から選出する。共和党のマイク・ペンスと民主党のティム・ケインを想定しよう。

100人の上院議員は選挙人団としてではなく個人として、票を投じることになる。バージニア州選出のケイン上院議員は2018年までが任期であり、自分に票を投じるチャンスがある。そして、大統領と副大統領が違う政党の人間になることもあり得る。

■仮に議会上院でも決まらない場合は?

□オバマ大統領が退任する来年1月20日の正午までに新しい大統領も副大統領も決まらない場合、議会下院の議長が大統領代理を務める。仮にそれができない場合、1947年に成立した法律(Presidential Succsion Act of 1947)に定められた順番に従って決めることになる。

■ポール・ライアン大統領ということか?

□それは早合点だ。ライアンは今の下院議長だが、次期議会でも下院議長となるかは分からない

■こうした事態は起きたことがあるの?

□ある。1824年に民主党と共和党のの分裂によって4人の候補が現れ、選挙人を獲得した。アンドリュー・ジャクソン候補が過半に達するには32足りなかったものの、トップの 99の選挙人を獲得した。

それでも、議会下院は大統領にクィンシー・アダムスを選出した。 1836年に副大統領をめぐる選挙戦でも似たような事態が起きた。この時は議会上院がリチャード・ジョンソンを選出した。

あわせて読みたい

「アメリカ大統領選」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    新旧首相が会食 超豪華4ショット

    笹川陽平

  2. 2

    上原不倫NG 松本人志フジに苦言

    渡邉裕二

  3. 3

    ナチス賛美する高須氏は医師失格

    清 義明

  4. 4

    インスタで増加 脱ぐ女性の動機

    NEWSポストセブン

  5. 5

    慰安婦問題 失敗だった謝罪姿勢

    一般社団法人日本戦略研究フォーラム

  6. 6

    死ぬまでSEX 現代高齢者の性事情

    PRESIDENT Online

  7. 7

    慰安婦と軍艦島 韓国若者の本音

    NEWSポストセブン

  8. 8

    ハイボールがNYで大ブームの予感

    ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)

  9. 9

    尾木ママ いじめは逃げるが勝ち

    文春オンライン

  10. 10

    大ヒットネトウヨ本の粗末な中身

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。