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「イジメはなぜダメなの?」「人を殺すのはなぜダメなの?」価値観を教える教育。

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  • 一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
  • 二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
  • 三、虚言を言ふことはなりませぬ
  • 四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
  • 五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
  • 六、戸外で物を食べてはなりませぬ
  • 七、戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ
  • ならぬことはならぬものです。

皆さんもご存知かと思いますが、これは旧会津藩の教えです。

先日勉強会で会津若松の日新館を訪れて、久しぶりにこの「什の掟」に触れました。


会津では、藩士の子供たちが十人前後で集まりを作りこれを「什」と呼び、年長者の子供が年少の子供たちを教えるという仕組みがありました。

「外で女性と話をしてはいけない」などという今の価値観とは違うものもありますが、私はこの什の掟は当時の子供たちの教育にとってとても大きな効果を持っていたのではないかと思います。


まずは、子供たちの中で年上の者が年下の者を教育するという環境。

子供たちは大人から一方的に教育を受けるだけよりも、自らもやがては年少者を指導していかなくてはいけない、という環境にいると学ぶ姿勢や学びの質が変わってきます。

こうした制度は会津だけでなく、薩摩の郷中教育などでも見られました。


ちなみに、掟を破ったものには4つの段階の独自の制裁もあり、これも合議して決めていたようですが、その4段階のうち2番めに軽かったものが「竹篦(しっぺい)」といい、制裁の重さに応じて手の平か手の甲に指で叩くという、いわゆる「シッペ」だったそうです。


ならぬことはならぬものです


そしてなんといってもこの言い切り。


私は今の日本はもっと多様性を大切にしていくべきで、教育でも子供たちのそれぞれの天分を伸ばす教育をしていかなくてはいけないと思っていますが、それでも幼少期の、特に物事の善悪を教える場面ではこの言い切りが必要だと考えています。


道徳教育においては、善悪を含む価値観を子供たちに教えていくことが重要になります。

最近は例えばいじめがあった時などに、人権というものをあまりに意識しすぎる傾向から「人を傷つけてしまった人の気持ちも考えてみよう」というようなことが学校でも取り上げられると聞きました。

「なぜ人を殺してはいけないのか?」という子供の問に、どううまく答えたらいいかわからないという親の悩みをみたこともあります。


子供に理屈で納得してもらえるように理論武装するのではなく、また過剰に色々な考え方を容認するのではなく、理屈を超え「イジメはだめなんだ」「ダメなものはダメなんだ」といえる教育を、もう一度しっかり取り戻していかなくてはいけないと考えています。

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