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10月の債券先物の値動きが記録的な小ささに

債券先物の日足チャートを見てみると9月末あたりから非常に小さいものとなっている。ここ4か月の月別の債券先物の日中(ナイトセッション除く)の値幅と出来高の平均値を手元のデータから算出してみたところ、下記のようになった。

7月の平均値幅は33銭、平均出来高は21283億円
8月の平均値幅は33銭、平均出来高は20238億円
9月の平均値幅は27銭、平均出来高は23435億円
10月の平均値幅は11銭、平均出来高は16170億円

 時間の関係で債券先物の過去すべての平均値を確認できなかったが、今年10月の平均値幅の11銭は記録的な小ささになるのではないかと思われる。この数字が示しているのは、日本の国債市場の流動性の低下と言える。

 日本の債券市場の流動性を見るには、もちろん派生商品であるところの債券先物よりも現物債のデータを見る必要がある。しかし、債券先物は債券市場のベンチマークの役割を果たしていることも確かであり、先物の値動きの縮小は債券市場全体の流動性が低下していることを示すものとなる。

 この流動性低下の原因となっているのは言うまでもなく、日銀の金融政策である。10月の流動性が大きく低下したのは、9月21日に決定された「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」によるところが大きい。つまりイールドカーブ・コントロールである。これによって10年債利回りがマイナス0.1%からゼロ近辺と動きが小さくなり、債券先物も日々の値動きが小さくなってしまった。出来高も減少していることで市場参加者そのものが減少していることも確かである。

 ただし、中央銀行が本当にイールドカーブをコントロールできるのか。債券の動きが小さくなったのは、大量に国債を買い入れている日銀の政策に因るところが大きいが、物価が低迷していることも要因となり、さらに債券市場を大きく動かすような材料に乏しかったこともある。このような状況が果たしていつまで続くのか。世界第2位の規模となっている日本の債券市場がこのままおとなしくなっていくことも考えづらい。

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