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【アマゾン】、スーパーマーケットを最大2,000店展開?食品流通に地殻変動をもたらす!

161029アマゾン・ブックス

■ニュースサイトのビジネスインサイダーは26日、ネット通販最大手のアマゾンが最大2,000店のスーパーマーケット出店を計画していると報じた。同サイトが得た内部メモによると、アマゾンのスーパー名は「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」でアメリカ国内に2,000店舗を展開できるとしている。アマゾン・フレッシュは会員制の生鮮品の配達サービス。アマゾンは2018年末までに手始めとして20ヵ所のスーパーをオープンしテストを行う。向こう2年でスーパーをオープンする場所はシアトルやラスベガス、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ周辺など。

通常のスーパーマーケット業態の他、他の業態もテストを行う計画で10ヵ所は「クリック&コレクト」と見られている。なお、ネット注文で店の前で車から降りずに注文品を受け取れる「クリック&コレクト」や「カーブサイド・ピックアップ」には、店内の売場でも買い物できるお店と「ダーク・ストア(dark store)」「ダーク・スーパーマーケット(dark supermarket)」「ドットコムセンター(dotcom centre)」と呼ばれる、売場はなくドライブスルー専用の倉庫となっている施設の2種類がある。

内部メモには280坪程度となるアマゾン・スーパーは、店内からの注文に対応する端末「インストア・キオスク(Instore Kiosk)」や車両ナンバープレートからプライム会員を認識する「ナンバープレート・スキャニング(license-plate scanning)」なども導入されるとしている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙も10日、アマゾンがコンビニエンスストアをオープンすると報じている。

 アマゾンの実店舗展開は、10坪前後で20ヵ所以上のモール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」や、シアトルに続いて先月2号店目がサンディエゴにオープンした書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」がある。

トップ画像:サンディエゴにオープンしたアマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」
16年10月12日 - 【アマゾン】、エッ、コンビニ展開?2030年の小売業界は店数は増えないが機能は変わる!

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。食品メーカーから食品卸、スーパーマーケット関係者まで、アメリカ流通視察で見るべき業態はスーパーだけに限りません。スーパーセンターやディスカウントストアはもちろん外食やドラッグストア、コンビニ、さらにはホームセンターや家電など多岐にわたってアメリカのナマの流通を見るべきなんですね。

またモバイルオーダーや買い物アプリなどITを駆使したショッピングもやるべきことです。というのも今やスーパーをプライマリーストアにする消費者は減少しているからです。プライマリーストアとは例えば食品だったらスーパーマーケットと、最優先で購入する店や業態のことです。アメリカでは業態の垣根がすでに崩れていて、夕食の材料の購入先にスーパーを選ぶことが少なくなっているのですね。 スーパーマーケットなどが加盟する食品流通業団体の食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)の調査で明らかになりました。

161029FMIプライマリーストア
食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)の最新レポート「アメリカ食品ショッピングトレンド(U.S. Grocery Shopping Trends, 2016)」によると、スーパーマーケットをプライマリーストアにしている人が2005年の67%から、2016年は49%に激減している。他の業態に比べてスーパーマーケットの地位が揺らいでいるのだ。背景にはミレニアル世代を中心に食品もネットで購入する人が増えているからだ。

⇒FMIの最新レポート「アメリカ食品ショッピングトレンド(U.S. Grocery Shopping Trends, 2016)」によると、スーパーマーケットをプライマリーストアにしている人が2005年の67%から、2016年は49%に激減しているのです。今の消費者は様々な店や業態で買い物をするようになっているのです。買い物の分散化が著しいのが若い世代となるミレニアルです。

ミレニアム世代は特にオンライン専売ストアで食品を頻繁に購入し、今後もその傾向が増えると予想されています。彼らがこれからの消費者です。つまり食品のネット購入の流れは避けられないということ。当ブログで重ねて強調していますが、ファストフード業界でもモバイルオーダーが常識になりつつあります。これまでの業界の常識や商慣習に縛られていたのでは今後、消費者にそっぽを向かれることになるのです。アマゾンには生鮮品を扱えないと考えるのなら、ウォルマートのグローサリーピックアップやクローガーのクリックリストの急展開はどう説明できるのでしょうか?

 アマゾンのスーパーマーケット最大2,000店展開は今のところどうなるかわかりません。が、アメリカ流通に再び新たな地殻変動をもたらすことは確実です。

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