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「自分を安く使おうとする人とは縁を切る」フリーデザイナーが見せたプライドに共感集まる

フリーデザイナーの芦野未奈さんが、10月17日、はてなブログで投稿した「デザイナーを安くつかおうとする人とは即縁を切るはなし」という記事が話題になっている。

芦野さんは、異業種のAさん・Bさんと名刺交換をする機会があり、Aさんの発言を聞いていて驚愕したという。

名刺の値段の話題になったとき、Bさんが「印刷所で作って○○円です」と答えると、Aさんは、「えーっ、高いですね!私はタダで作ってもらいましたよ!」と発言、さらにAさんはBさんに向かって「今度、芦野さんに作ってもらったらどうですか?安くしてもらえるし!」と言い放ったのだ。(文:okei)

失礼な人や大切にしてくれない人は「断捨離」してしまおう

驚いたのは芦野さんだ。「えっ。わたし安く作るの?そんなことは一言もいってませんよ」と心中を明かしている。また、それ以上に問題なのは「デザイナーと知り合いになれば安くしてもらえる」という誤った認識だと芦野さんは指摘する。Aさんは、自分が失礼なことを言っているのも、名刺交換しただけで安くして貰えるという考えが大きな間違いであることも、気づいていないのだろう。

こうした事例はデザイナーだけでなくイラストレーターや漫画家、エンジニアなどからも頻繁に聞かれる。創作物など苦労が目に見えない、価格設定があいまいな請負仕事は、残念ながら買い叩かれる可能性があるのも事実だ。特に足場が固まらない新人のうちはそうした傾向に陥りやすい。

芦野さんも、自信のなさから価格に迷う時期があったようだが、「安請け合いをするとデザイン業界全体の相場が下がる」というアドバイスを聞き、「そもそも自分のデザインに自信のない段階で仕事をうけるべきではない」と気づいて以降、自分を安く見てくる相手をすべて切っているそうだ。問題のAさんの名刺は、帰宅後にすぐに捨てたとのこと。

「モノの断捨離と同じですが、わたしに失礼な人や粗末に扱う人に対して、『縁が切れるのもったいないかな…』と思わないようにしています。そのスペースを、わたしを大切にしてくれる人に広くあけておきたいと思っています

「安売りしてしまう人」がいるから「安くみる人」も出てしまう

確かに、タダ同然で請け負ってしまえば正当な評価をくれる相手にさく時間が減り、却ってマイナスになってしまう。毅然とした態度に共感した人は多く、コメントには「失礼極まりない」という憤りや賛同の声が相次いだ。

「飲食店では無料でご飯は食べれないし、洋服屋で服は無料でもらえない。同じ事なのに、わからないのかねー」
「作家を安く買い叩く業者や個人があるというのはイラスト漫画業界でもよく聞かれる話です。凄く残念です」
「エンジニアを安く使おうとする人も後を絶たない。それで人材不足と言っているのだから、もう少し世の中が変わってほしい」

中には、「実際ものすごく安売りしてしまう人もたくさんいるから根が深い。『安くてもいいからやらせてくれ』という気構えの人は創作業界隈にたくさんいる」と指摘するコメントも。芦野さんも19日の続記事にこのコメントを挙げ、「安売りしてしまう人」がいるから「安くみる人」もでてきますよね、と憂えている。

筆者のマンガ家志望だった友人にも、「出版社などに売り込みをかけてあげる」ことを条件に、報酬なしでWEB漫画を2年も描いてしまった人がいる。結局最後まで紹介は無かったそうだ。ブラック企業と同じで、自分を使い捨てにしようとしてくる相手とは、極力関わらないほうがいいだろう。

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