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アップルはいったいどこに行こうとしているのだろうか

サムスンはユーザーの流出を恐れ、Galaxy Note 7から別のサムスン機種に乗り換える場合100ドル分を補助する対応を行いましたが、どこまで食い止めることができるのでしょうか。サムスンユーザーの40%がもうサムスンのスマートフォンは使わないというアンケート結果もあるようです。

ではサムスンから、どのブランドにユーザーが流れるのでしょうか。同じアンケートの結果では30%が「iPhone」、8%がGoogleの「Pixel」、62%は何らかの「Android」端末という結果になったとか。

「サムスンのスマホを二度と買わない」ユーザーは40% - CNET Japan :

アップルも漁夫の利をえることには間違いないとしても、もし米国で起こっているサムスンバッシングにサムスンがうまく対処できなければ、サムスンがトップを走るスマートフォン市場の勢力図にも変化がでてきます。

さてサムスンからのボーナスを受け取るアップルですが、自動運転プロジェクト「自動車を開発する」から「自動運転プラットフォーム」を開発する方向転換を行い、シャシーやサスペンションなどの開発チームを大幅に縮小したとBloombergが伝えています。

アップルカー計画、自動運転EVから自動運転プラットフォームの開発へ方向転換か(Bloomberg報道) - Engadget Japanese : 

賢明な選択だと思います。PCやスマートフォンなどの電子機器と違って、自動車のハードそのものは保守などが必要で手離れが悪く、しかもビジネスとしてはもはや成熟してしまっているからです。自動車メーカーに自動運転のプラットフォームを売るほうがアップルの体質には向いていそうです。

しかし、この自動運転プラットフォームの開発ではすでに競争相手がいます。グーグル、また自動車部品のメガサプライヤー、そしてテスラや自動車メーカーそのものです。アップルが、よほどの新しい発想をもちこめなければ、しのぎを削り合うということになります。

ただ、いかにサムスンのGalaxy Note 7問題で、漁夫の利を得ようと、スマートフォン市場が成熟してきたこと、中国メーカーの台頭と、低価格スマートフォンとの品質差が縮小してきたためにコモディティ化が起こってくることを考えると、スマートフォン事業に変わる成長エンジンが求められてきます。しかし自動運転プラットフォームのビジネスでは、ただちにスマートフォン事業の穴を埋める成長エンジンになれるわけではありません。

ではどこにアップルは向うのでしょうか。正攻法で言えば、iTunesやiCloudなどでつながったユーザーに提供するサービスの領域を広げていくことだと思いますが、中途半端なままだと思うのはアップルTVです。ネットフリックスでも買収すれば別でしょうが、アップルTVも、どうもハードの先進性を追求する戦略から離れそうにありません。

そしてティム・クックCEOによれば、「スマートフォンはまだ、地球上の誰もが必要としている。誇張ではなく、スマートフォンはまだ草創期にあると言っていい。9歳で、まだティーンエージャーにもなっていない。始まったばかりだ。人工知能(AI)など新しいコア技術をiPhoneに取り込んでいけば、まだまだ進化していく」(日経)ということだそうですが、もしスマホの次のステージを見せてくれるのなら、大歓迎です。

米アップルCEO「スマホ、まだ草創期」:日本経済新聞(有料会員限定)

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