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東電の努力も評価せよ

今、日本で菅直人と東電は嫌われ者の東西横綱だと思いますが、僕は東電に関して高い評価をしています。それは4月に示した安定冷却に対する工程で誰も信じなかった3ヶ月以内のステップ1の達成です。あの頃のテレビでは政府、国民、誰も「予定通りできるわけがない」とコメントし、一方的意見に集約されていました。

あの見るも無残で放射能汚染された原発にてわずか3ヶ月間で安定冷却への道筋を確保することは並大抵ではなかったと思います。が、フランスやアメリカからの技術支援と共に試行錯誤の作業の中で噴出するあらゆる問題を一つ一つ潰していった現場の懸命の努力は賞賛に値するのみばかりでなく、世界に誇れる日本の力を見せつけたと断言してよいと思います。

過去3ヶ月、日本は東電に対して完全否定でした。一方、東電は被害を最小限に食い止める為、体を張って守り抜いてくれました。もちろん、被災地の方にとって見れば「当たり前」とおっしゃるでしょう。が、外国に住む者からすると日本以外であれだけの作業を工程どおり行える国はありません。

海外ならばまず、作業員が集まりません。が、東電にはたくさんの「志願者」がいました。次に作業員の安全対策は工程に優先すると言う考え方がありますので安全対策を万全に帰す準備に膨大なプロセスを要求されます。日本がそのプロセスを省いたとは申しません。東電は安全を維持しながらやらなくてはいけないことは何かを作業員が一丸となって考え、実行したところに強さがあったのだと思います。

数週間前、メディアは循環注入冷却装置の稼動に関して漏水や作業の遅延をこれでもか、これでもか、と報道し、国民のストレス発散を促していました。あれはある意味、東電がメディアに集団暴行されているようなものでそのセンスの欠如に僕は閉口していました。

何故日本人は彼らに頑張ってね、と声を掛けられないのでしょう。何故、政府やメディアはもっと応援する体制を作らないのでしょう。東電の味方をすると嫌われるからでしょうか?僕はカナダで現地の人と話をする中で彼らに東電は頑張っている、と一生懸命伝えています。そうすると彼らは認識を新たにします。

みんなで「ダメだ」、「悪いやつだ」と思っているから皆、そう思わざるを得なくなっています。ですが、その考えはもうそろそろ変えて欲しいと思います。

逆転の発想とはここにあります。この3ヶ月間の東電の実績は誰も達成し得なかった歴史的評価になるはずです。そして、海外に売れる技術を確保した、といっても過言はないでしょう。東電もここまでの道のりに自信を持つべきです。解体までに何十年とかかります。その間、新たな技術を次々と開発し、その期間を大幅に短縮できる素地もきっとあるでしょう。

一方的な批判ばかりでなく、そろそろ応援し評価するところも見出す頃ではないでしょうか?

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