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残業100時間と自衛隊の「超過」勤務 大学教授らの発想 玉井克哉氏、長谷川秀夫氏

 電通に入社した女性社員が月に100時間もの残業を強いられ、過労自殺した事件がありました。
 これに対する「識者」からのツイッター上でのコメントが物議を醸しています。
 まずは長谷川秀夫氏。

長谷川秀夫

 これに対する批判が殺到したことからご本人は謝罪、所属する大学は処分を検討しているそうです。

 もともとこの長谷川秀夫氏は研究者というよりも大学が人寄せのために採用しただけなのでしょうから、営利目的に反することに対する「処分」だし、ご本人もその意味では納得しているでしょう。

 企業の役員という経歴ですが、そこにはもちろん多額の報酬が支払われていたわけで、それが「やりがい」につながっているだけです。

 それを労働力を切り売りして生計を立てている労働者にその発想を押し付けるわけですから、最低レベルなのです。

 それが経営側の思想です。
 この経団連の政策評価は、「国民に痛みを伴う改革を」ですから、最低も最低でしょう。

経団連の政策評価「国民の痛み伴う改革を」」(NHK2016年10月11日)
「経団連は、企業が政治献金を行う際の参考になる政党の政策評価を公表し、与党についてはデフレ脱却に向けた経済政策を高く評価する一方、今後は、社会保障制度の改革など、国民の痛みを伴う改革に取り組む必要があると指摘しました。」

 構造改革は、法人税減税やそれに伴う消費税大増税、派遣労働の恒久化であったり、国民生活を切り捨てて大企業が私腹を肥やす政策ですが、それを露骨に表明したものです。
 それと長谷川秀夫氏の発想は全く同じなのです。

財政赤字の肥大化は消費税増税を延期するからではない 憲法「改正」のために財政の垂れ流しをしたからだ カネ持ちから絞り取れ

 さて、この長谷川秀夫氏と少々、異なる観点から物議を醸しているのが玉井克哉氏です。
 何と残業100時間について自衛隊の災害派遣時における「長時間労働」と対比しているのです。

玉井克哉①

 この玉井氏の言わんとするところは、100時間が問題なら自衛隊の「長時間労働」を問題にしないのはおかしい、電通が若い社員の芽を摘んでしまったのはとんでもない、ということのようなのですが、今1つ、玉井氏が問題とする「残業100時間」の意味がわかりません。
 残業100時間が悪いという声に対し、内容も問わないで時間だけを問題にしていることに対する嫌悪感の表明にも思えます。

玉井克哉②

玉井克哉④

 しかし、やはり根本的に残業100時間が問題なのです。労働者が人らしく生きるための労働法制なわけで、1日8時間を超えるのは基本的にはダメなのであって、そこで残業時間の内容がどうこうということではありません。

 労働者として雇用しているわけですから、当然なのです。
 自衛隊を問題にしないのかという観点もずれています。
 ツイッター上での玉井氏の見解も読みましたが、反論の視点としてもずれています。
 災害時と比較しても意味がありませんし、これは詰まるところ、この発想に行き着きます。

戦地で命がけで戦っている兵隊さんのことを思えば、この程度のことで根を上げるとは何事か!

 人間らしい生活を取り戻すため、構造改革に反対し、アベノミクスに終始を打ちましょう。

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