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シン・ゴジラ時系列侵攻ルート可視化

ネタバレ注意

シン・ゴジラが公開されてから時間が経過し、時系列、侵攻ルートや被害額等に関する考察が出揃ってきた感がある。そこでそれらの成果をまとめて一つのビジュアライゼーションにしてみた。



筆者のような地方出身者にとっては、地名が出てきてもそれがどこにあるのか位置関係はどうなっているのか今ひとつピンとこない。時系列に従い地図上にまとめてみることで、ゴジラがどのように移動したのか、それに対する政府・自衛隊の対応はどのようになっていたのかを把握することができる。

ビジュアライゼーションの作成にあたっては次のサイトにおける考察を取り入れさせて頂いた。
上部のプルダウンメニュー、スライダーで時系列を制御できる(Tableau Serverはアニメーションしない)。ゴジラによる被害があるエリアをヘックスで示しているが、自衛隊・米軍による攻撃が展開されたエリアはオレンジとした。各駐屯地、基地からの兵器群の移動は緑色の矢印で示している。最下段に累積被害額を記載しているが、単位はBillion円すなわち10億円となっている。

ビジュアライゼーションを見れば、映画における位置関係をより明確に把握できるだろう。少なくとも筆者はこれをまとめることで初めて位置関係を把握した(方向音痴なので)。

第二次上陸の侵攻ルートを見ると、絶対防衛戦を多摩川という東京都に近い所に配置した判断は正しかったのかと思う。神奈川県内の長駆をゴジラに許すぐらいなら、攻撃タイミングを早めることはできなかったのだろうか。神奈川県内で叩いておけば、最悪熱核攻撃がなされた場合でも損害額はずっと小さくなるはずだ。タバ作戦を実行できそうな開けた場所が多摩川河川敷しかなかったのかも知れない。

さて、ITmediaの試算によれば、上記ビジュアライゼーションで示した10.4兆円は被害額のごく一部であり、間接被害が45兆円、首都移転に12兆円、被災者支援金に14兆円の総額81.4兆円もの被害が想定されている。日本の国家予算に相当する被害がゴジラ1匹によってもたらされるのだ(下図上)。
被害想定比較
しかし我々にはより現実的な脅威が存在する。それがゴジラ被害額算出のベースともなった首都直下地震である。 平成16年に内閣府がまとめた首都直下地震の被害想定によれば、首都直下地震の経済被害額は総額約112兆円となっている(上図下)。ゴジラ1.4匹分だ。想定される避難者は最大700万人、帰宅困難者は650万人。シン・ゴジラでは360万人を疎開させるという一見非現実的な対応が取られたが、それよりも遥かに大きい数字が想定されているのだ。

ゴジラは架空の災害だが、大地震は今後30年に高い確率で日本を襲う現実の脅威だ。我々はその現実の脅威に備え、乗り越えねばならない。 日本は映画のように脅威に打ち勝つことができるだろうか?

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