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プリウスが売れない米国の裏事情

日本国内では販売台数ランキングでトップをひた走っているプリウスですが、今週のブルームバーグの記事が、米国でのプリウス販売不振を取り上げていました。プリウスの今年1-8月期の米販売台数は9万3083台で、前年同期から26%減少してしまい、このペースで行けば今年はここ5年で最も少ない販売台数にとどまる見込みだとか。

「プリウス」は米国で人気薄、デザインがアニメファン向きとの声も - Bloomberg : 

この記事では、デザインの不人気が売れ行きに影響しているとのことです。またSankeiBizがそれを受け、さらに輪をかけたような記事を出していましたが、本当でしょうか。

プリウスのデザインは好き嫌いがあります。新型のプリウスに乗っているのですが、正直デザインはどちらかというと好きなほうではありません。しかし燃費がよいこと、新しいシステム構造のTNGAの第一号で走りも大きく向上したこと、安全補助機能が充実したことで買い替えたのです。

プリウス不振の原因はもっと別のところにあるのではないでしょか。それを象徴するのがガソリンをばら撒いて走るような大型のピックアップトラックが人気だというのです。プリウスとは対照的な車で、米国の自動車トレンドは省エネもへったくれもないようです。

というか記事を見て、実はガソリン価格とプリウスの売れ行き、またどの車が売れるのかが関係しているのではないかと感じました。

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 図はブルームバーグ記事から引用

上のグラフはプリウスの販売台数の推移です。2007年と2012年に販売台数がぐんと伸びています。

下のグラフは、米国でのガソリン小売価格の推移です。ガソリン価格が急騰した時期と一致していることがわかります。

ガソリン価格

つまりガソリン価格があがってくるとおそらくプリウスに限らずハイブリッドにも関心が高まり、価格が下がると関心が薄れるということでしょう。わかりやすい消費者心理です。

現在はレギュラ-ガソリンの平均市場販売価格が1ガロン2.1ドル台。つまりガソリン価格が1リットルで60セントを切り、日本の半額程度にまで下がっています。これでは省エネも、地球温暖化もどこ吹く風となってしまうのも頷けます。

しかも大型ピックアップトラックが売れる理由は、1975年のCAFE燃費規制と1976年ギャスガズラータックスが導入され、燃費の悪い車は売れなくなったのですが、なんとロビー活動の結果、大型ピックアップトラックはこの規制から外されたのです。

図々しい「米国ピックアップ」と間抜けな「軽自動車」 : 海外メディアの自動車情報 :

地球温暖化対策を進める国際的な枠組みのパリ協定をめぐって、EU各国が批准する方針を決め、続いて米中も批准しましたが、はたしてどれだけ実行できるのか、その踏み台として、ピックアップトラックの規制ができるのか、覚束ないところです。

こうやって調べてみると、どうも、プリウスの米国での販売不振はデザインだけが原因ではなさそうな感じがします。

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