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【サムスンのAI野望】

韓国のサムスンと言えば、新型スマホのバッテリーの発火がニュースになっていますが、6日、Viv Labsという米シリコンバレーのスタートアップを買収したことを明らかにしました。

Appleの音声認識技術のSiriを開発したチームが立ち上げた会社だそうです。Google, Apple, Amazon, Microsoftが音声認識に力を入れており、主戦場です。

日本メーカーは、よくNIH=Not Invented Here(わが社が創造していないもの)への拒否感、つまり自前主義へのこだわりを指摘されますが、サムスンはあまりこだわりないんですかね。 

WSJのSamsung Buys Artificial-Intelligence Startup Founded by Siri Creators(サムスン、 Siri開発者が設立したAIスタートアップを買収)は、ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。

世界最大のスマホメーカーのサムスンは6日、アメリカのViv LabsというAIのスタートアップを買収することを明らかにした。Appleの音声認識ソフトSiriを開発したクリエーター集団に、自社のソフトウェアとサービスの強化を託したのだ。

サムスンがアメリカのIT企業を買収するのは、わずか2年の間に4件目となり、サムスンがイノベーションのためには自前主義にこだわらず買収でソフトウェアなど苦手な分野に乗り出していることを示唆している(new willingness to look outside the company to spur innovation, particularly in areas like software, where it has traditionally been weak) 。

AppleのiPhoneを含めてライバルに負けないようなスマホをつくることが目的だ。

例えば、去年買収したアメリカの決済スタートアップのLoopPayの技術を使ってSamsung Payをローンチした。これはApple Payに対抗するものだ。今回のViv Labs買収についても似たようなことを考えている。

Viv Labsは、Dag KittlausやAdam CheyerらアップルでSiriを開発したチームを抱えている。Kittlaus氏は、2010年にSiri社をアップルに売却し、翌年、会社を去った。

彼曰く、Siriがdozens(数十)の機能があるのに対して、Viv Labsはhundreds of thousands(数百とも数千とも)に達するという。

Kittlaus氏は、世界最大のスマホメーカーのサムスンに会社を売却した理由として、「サムスンほど大規模に、広範囲に展開している企業はほかにない」として、「早送りの選択肢をとった(fast-forward option)」と述べた。さらに最終的に狙うのは、この音声認識のサービスが「あらゆるところ(ubiquity)」に広がることだと語った。

サムスンのモバイル担当のInjong Rheeによると、サムスンは2017年上半期のうちにスマホにVivを搭載するという。また、サムスンとしては、将来Vivを家電に組み込むなど、製品ラインアップの一部にしたいといことだ。

サムスンの今回の買収は、AI=人工知能やバーチャルアシスタントといった最先端分野に対する関心が高まっているさなかに行われた。

4日には、Googleを傘下に持つAlphabetがHomeと呼ばれるワイアレスのスピーカーやGoogle Assistantというデジタルヘルパーを披露した。このデジタルヘルパーは、人工知能を使って音声による命令に対応するものだ。

サムスンには独自のバーチャルアシスタント機能のS Voiceがあるが、Rhee氏によると、■ほかのスマホメーカーにVivの技術を開放するのか、■Vivの名前を残すのか、■S Voiceのブランドのまま技術だけ採用するのか、などは決まっていない。

Kittlaus氏は、Rhee氏のレポートラインに入るものの、これまでのサムスンの買収と同じように、Viv Labsと30人の従業員は、韓国のサムスン本社とは独立して運営されるという。

サムスンは、■2014年8月に家電どうしをつなぐSmartThingを買収したあと、■去年、LoopPayを、そして■ことし6月にはクラウドサービスのJoyentを買収した。いずれも米スタートアップである。

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