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誰もやらないことへの挑戦

ノーベル生理学・医学賞受賞が決まった大隅良典氏、オートファジーの解明という偉業を達成されました。心よりお慶び申し上げます。

それにしてもノーベル賞の受賞理由は難しくて一般人には皆目見当がつかず、3日もすれば忘れてしまう内容ばかりでありますが、非常に狭い分野で深堀した結果が数多くのノーベル賞に結びついているとも言えます。

大隅氏もそのおひとりでありますが、氏のおっしゃる「誰もやらないことへの挑戦」が開花したとも言えます。

私は長年、日本のビジネスを中から、あるいは外から見続けてきてある懸念を持っていました。それは物まねが過ぎるという点であります。あるビジネスがヒットすれば必ずそれを真似、且つ、改良したり価格的により魅力的なものにして先駆者を凌駕するというものです。その結果、一番苦労した開発者は思ったほど利益がなかったり、足元をすくわれるような事態すら生じてしまいます。

いろいろなビジネスを立ち上げてきた者としてどうしたら追随者が出てこないようにできるか、私の想いつく点を挙げてみましょう。

特許で独占する
規模で独占する
誰もやりたがらない事業
許認可が取りにくい
技術や能力、ノウハウで追随できない
価格が安すぎて(=儲からなくて)競合者が追随できない
規模が小さすぎて大手が参入できない
などでしょうか?

特に誰もやりたがらない事業は大隅氏と同じで自分ひとりで独走できる旨味があります。私の場合は駐車場運営事業でしょうか?これは若い人が起業したいと思わないし、バンクーバーの場合、かつてある大手がほぼ市場を占有していたこともあり、新規参入が限られていたこともあります。

少し前、若い人はどういう企業に就職したいのかというアンケートでは役所、IT関連、やりたい職種はマーケティングや企画営業とでます。一方、バンクーバーの日本人起業者は近年、10中8,9が飲食系。それも大半がラーメン屋であります。なぜ、人は皆、同じアイディアしか持たないのだろうか、と思うのですが、イメージしやすく、自分もやってみたいというとっつきやすさがあるのかもしれません。

私はそれ以上に勉強不足があるのだろうと思っています。就職先人気企業は大手の名の知れたところが常に上位を占めますが、その理由は事業がBtoCで消費側としてその商品をよく知っている場合やCMなどの宣伝で企業のイメージがある程度分かっているからでありましょう。つまり、自分から調べたわけではなく、勝手に目線に入ってくることで自分なりの妄想に入ってしまうのだろうと思います。

大隅氏はわざわざ人がやらないことを選んでいったそうです。それは自分でそういう分野を探し当て、開拓するために勉強と努力をしたことが結びついています。

人がやっていることを「俺もやってみよう」という精神は何もやらないよりずっとましであることは確かです。しかし、日本人の独創性が欠けると言われてきたのは「あいつがそれをやるなら俺はこれをやるぞ」という非ものまね精神が足りないからでしょうか?

バラエティ番組でものまね選手権がありますが、日本人は特徴をつかみ、ものまねするのが得意であります。しかし本人より個性的にうまく歌う選手権はないですよね。演歌をロックにしたり、クラッシック曲に歌詞をつけたりして新しいものを作り出すような発想は少ないと思います。

よさこい祭りが各地で開かれていると思いますが、あれも集団が一糸乱れなく同じ動きをするところに良さがありますが、バラバラの動きの中に統一感を持たせるという踊りは何故ないのでしょうか?

我々も個性を引き出す時代がやってきたと思います。数多くのノーベル賞受賞者が生み出してきたその発想の根源は何処にあるのか、そこに気がついたら自分の日々の生活や当たり前を見直してもよいかもしれませんね。

では今日はこのぐらいで。

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