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医者の余命宣告 河合薫さんの記事から 治療するがん患者の3つの状態

以前安楽死問題で書いた医師の余命宣告。(米国の安楽死問題 医者の余命宣告はそんなに当たらない
河合薫さんのこのような記事(余命宣告患者2人の対極対応…最悪情報の伝え方 悲観論の下で生まれる「ポジティブ」と、伝え方で大きく変わる心の動き)があったので少し追加して書いてみます。

まず一般論。
医師が余命を宣告しているのはあくまでもその疾患の50%の人の生存率を表しているにすぎません。当然早くなることもあれば遅くなることもあります。そして 90%のなくなる時期を言わないのは、早く亡くなった時に周りのみんなが納得しづらいからにすぎません。そのことを知った上でお読みください。

2人のがん患者の実例を挙げながらその後の対応について筆者からの提言の形で文章は進みます。その中でのこの病院医師の言葉。
>「この病院では緩和ケアや、終末期医療は行っていないけれども、紹介はできます」
もうこの病院はがん治療やってはいけない病院ですね。緩和ケアを終末期医療と並列で考えているのですから。でも3年前だから仕方ないかな。

まあ置いといて
>「医師に言われたときは、明日はないかもって、毎日思ってた。でも、もう再発から3年が過ぎた。」
 まあ年数は告知していませんが、医師の余命宣告大外れです。そうこんなものです。治療も進歩しますし、後で書く部分も大きいです。

また別の患者さんの投稿。
>「がんを生きる事って、患者本人の病への向き合い方や患者を支える周りの人の、がんに対する捉え方で大きくモチベーションが変わると思っています。 でも、不安で不安でどうしょうもなくなるのです。どうやって向き合っていけばいいのか、わからなくなります。心が揺れて、折れそうになってしまうのです。
 それでも、下を向かず、明日も前を向いて生きていきます。私は余命1年の宣告を受けてから、3年が経ちました。」
そう、この患者さんも膵癌とともに生き、医者の予想を覆しています。

筆者は 医師の告知の方法が異なったこの2人を出すことで

>決して楽観視することなく、「悪い情報」に冷静に向き合い、虚脱と絶望に襲われながらも、嘆き続けることをやめ、顔を上げ、前を向いて歩いていた。 真のポジティブな感情は、究極の悲観論の下で熟成される。彼女たちにの内部には、究極のネガティブな感情を引き戻すだけのポジティブな感情が、熟成されていたのである。
とまとめています。本当同意します。小林麻央さんも今この状況でしょう。周りが諦めろなんて言う権利はありません。もちろん煽ってもいけません。(がんを告白する勇気 がんと共に生きていく強さ 小林麻央さんの事象から

その中で河合薫さんが挙げていたこの引用。がん告知の必要条件です。

●告知の目的がはっきりしていること
●患者・家族に受容能力のあること

●医師及びその他の医療従事者と患者・家族の関係がよいこと

●告知後の患者の精神的ケア、支援ができること


これを医療現場がどれだけ遵守されているか。少なくとも現場では後半3つはないがしろにされていることが殆どです。だって最初の医師のコメント見たら最後の部分全然ダメでしょう。

ではなぜこのようなことが起きてしまうのか。実は治療しているがん患者には次の3つの状態があります。

1しっかりした治療ができる状態
2もうエビデンスがしっかりある治療法がないがまだある程度元気な状態

そして
3本当に後数日という終末期の状態

1はこのまま治療しますし、3は最後の場所を選ぶことになり、現在医療の現場でまずまず動いています。(3は時折まだもめますが)

ところがこの2の状態に対しては大きな病院がしっかりした共通の対応ができていないことが現状です。いわゆるがん難民と言われていたものになります。そして余命宣告が大きく外れるのはこの2の人達です。ただ2の状態の人がすぐに3に変化することは普通のことなものですから、みんなあんなに元気だったのにという言葉がよく出てくるのです。正直50%とはまさにこのことです。

そして2の状態の人がいろいろなとんでも医療に引っかかります。つまりちゃんとした病院の医療がいい加減だから、もっといい加減な医師たちが患者を食い物にする。いや、一部正しいことを示すことで、全然ダメな治療も一緒に行い金儲けをする悪徳医師が生まれているのです。そしてその悪徳医師は告知後の患者の精神的ケアは行いますが、本当に後数日という終末期の状態になってしまうと絶対面倒を見ません。あれだけお金をせしめたのに自分で病院を探せと放り出すのです。

少し話を戻します。
>状況が深刻であればあるほど人はより多くの情報を求め、情報がないことは不安を掻き立てるってこと。
>自分を褒めて、愛して、助けてあげて欲しい。たまに自分を叱り、尻を叩き、頑張れ自分!っと応援してあげて欲しい。
このまとめ。再度同意します。患者の気持ちの問題です。患者治療において難しいけど絶対この精神状態の方がいい。ただ残念ですが今の日本の医療の現状において、まだまだ患者自らが自分の精神を整える必要があります。少しづつ変わってきていますが。この間の記事です。(がんと共に歩むために コミュニティー構築と個人情報 昔の日本の村社会?

がん医療における医師個人の現状に対する意見ですが、今回の記事少し参考になれば幸いですし反論なども募集しています。

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