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電子出版市場が拡大、書籍25.1%増、雑誌66.9%増 便利でリーズナブルなプランが続々

サイトウ イサム[著] / 加藤 秀行[著]

 電子書籍の利用拡大にともない、お得で便利なプランが次々と登場。認知度や利便性が向上すれば、市場はさらに活性化していきそうだ。

 インプレス総合研究所は電子出版市場の動向を調査し、その結果を「電子書籍ビジネス調査報告書2016」にまとめ、7月27日に発表した。報告書は出版社や電子書籍ストアなどの主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査と、ユーザーへのアンケート調査などをもとにまとめられた。

 報告書によると、2015年度の電子書籍の市場規模は前年比25.1%増の1,584億円に拡大、電子雑誌の市場規模も同66.9%増の242億円に大きく拡大した。電子書籍の81%を占めるコミックが同254億円増加して1,277億円になったほか、残りの19%を占める文芸や実用書などの「文字もの」や写真集なども同65億円増の308億円に増加し、市場拡大をけん引した。2016年度以降の電子出版市場も堅調で、電子書籍の市場規模は2020年度に2015年度の1.9倍の3,000億円程度に、電子雑誌の市場規模も2020年度には480億円までそれぞれ拡大すると予想されている。

電子書籍市場規模のジャンル別内訳(インプレス調べ)
電子書籍市場規模のジャンル別内訳(インプレス調べ)

 電子書籍を読むには、読みたい本をその都度購入する方法と、一定額を支払って登録された書籍を読み放題で読む方法がある。8月3日にはアマゾンの日本法人が、月額980円(税込)で和書12万冊、洋書120万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービス「キンドル・アンリミテッド」の提供を開始。さらに、8月9日には楽天が、月額380円(税抜)で11ジャンル約200種類の雑誌が楽しめる 「楽天マガジン」の提供を始め、電子書籍を存分に楽しめる環境が整い始めた。

 そこで、株式会社ジャストシステムは20歳から69歳の男女1,096名を対象に、9月9日から12日にかけて、電子書籍利用に関する実態調査を実施した。これから電子書籍の利用を検討している人に、どの方法で電子書籍を読みたいか聞いたところ、「その都度購入する方法」を検討している人は41.1%で、「月額制の読み放題型」を検討している人が25.0%となった。「どの形態を選ぶかわからない」は36.3%。

 電子書籍には著名な作家の作品やビジネス書などを、音声で読み上げてくれる「オーディオブック」もある。そこで、電子書籍利用経験者に「オーディオブック」の利用状況を聞いたところ、「利用したことがある」は11.9%、「興味はあるが、利用したことはない」は23.5%となった。

 電子書籍の利用拡大とともにリーズナブルなプランや関連サービスが次々と登場している。これらの認知度や利便性の向上が進めば、電子出版市場はさらに活性化していきそうだ。

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