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ネット上での「賭博場」:法的判断が割れる

これはちょっとびっくりしました。

野球賭博の胴元となったとして賭博場開帳図利罪などに問われたダルビッシュ翔氏に対する大阪地裁の判決で、「LINEでのやりとりは、賭博場を物理的に開いたことにはならず罪の一部が成立しない」とする弁護側の主張に対し、橋本一裁判長は「賭博場と認めるには必ずしも場所は必要ではなく、被告は賭博の主催者として、みずからルールを作り客を集めた」と判断し、同氏に懲役2年4月、執行猶予5年の判決を下したとの事です。

以下、それを報じたNHKニュースより転載。


ダルビッシュ弟に猶予付き有罪
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20160927/4996301.html

大リーグや日本のプロ野球を対象に野球賭博をした罪に問われた大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手の弟に対し、大阪地方裁判所は、「賭博を主催して客を集めたが、仲間内の賭け事の範囲を超えない」として、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。[…]

大阪地方裁判所の橋本一裁判長は、「賭博場と認めるには必ずしも場所は必要ではなく、被告は賭博の主催者として、みずからルールを作り客を集めた。ただ、暴力団との関わりは見あたらず、仲間内の賭け事の範囲を超えない」と指摘
 

 電子空間上の「賭場」に関しては、それが刑法の定める「賭博場」にあたるのかどうかに関しては実は様々な論議があり、昨年10月に福岡高裁で争われた、同様に電子空間上での野球賭博を主催したとして罪を問われた別の事件の判決では、今回の判決とは逆に「電子空間上の賭場は刑法の定める賭博場にはあたらない」という判決が出ていました。(但し、常習賭博罪は電子空間上でも適用されるので有罪なのは変わらないが)

今回の大阪地裁による判決で、二つの裁判の間で法解釈をめぐって判断が割れたこととなります。興味深いですね。


【参考】福岡地裁が「電子空間は賭博場に当たらず」との判決
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/9016697.html


っていうか全然話は変わりますが、NHKさん。ダルビッシュ翔氏は彼自身が単一人格なのですから、「ダルビッシュ弟に猶予付き有罪」というタイトルは幾らなんでも可哀そうでしょ。そうやって、常に「ダルビッシュ弟」と呼ばれてきたことがひょっとしたら彼の人生が曲がって行った原因なのかもしれないワケで、そこは見出しのインパクトは捨てて、ちゃんと「ダルビッシュ翔」として呼称してあげるべきだと思います。

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