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「ボキャブラリーが足りない」って本当なのか問題

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無料メルマガを、細々と続けている。おかげ様でそれなりに好評で、人と会う度に「読んでますよ」と言われたりする。名刺交換やメールのやり取りをした人に届けていて、約5,600人に隔週で送信している。

人気のコーナーは、ブログでもTwitterやFacebookでも書かない時評コーナー、グルメコーナー、そして人生相談コーナーだ。

先日、人生相談コーナーに届いた悩みを共有しよう。「ボキャブラリーが足りない」問題だ。この方の相談は、日本語のボキャブラリーなのだけど・・・。それって本当にボキャブラリーの問題なの?って話。

人生相談もそうなのだけど・・・。仕事における営業やコンサルティングの場面にしろ、教育の現場にしろ、さらには医者が患者に病状を聞くときもそうなのだけど、相談者が言っている問題をそのまま鵜呑みにしてはだめなのだよね。

要するに「◯◯したい」「◯◯で困っている」というのは、(その方をバカにするわけではないのだけど)表面的なことだったりする。真因は別だったりするし。その人が求める解決策以外のものが、真の解決策になったりするし。まあ、「餅は餅屋」だから、あまりに自分の専門領域を超えることを提案するのも問題なのだけど。で、それを感じ取って、提案できると、頼れる人になれるかも(私がちゃんと出来ているとは思えないけど)。

例えば、「肩が痛い」「だから、マッサージして欲しい」という人がマッサージ屋さんにやってくるのだけど、そりゃ頼まれたからマッサージするのだけど、そもそも姿勢悪いよね、生活習慣が悪いよねという話だったりする。

「お水を頂けますか?」という人は、疲れていたり、部屋が熱いと感じていたりするから、そのあたりの気配りが大事だったり。

話を戻すと・・・。のちに掲載する文面にもあるのだけど、「ボキャブラリーが足りない」という人は、日本語にしろ、英語にしろ単語帳を読めば解決されるとは限らず。そもそも、文章というか言葉に接する機会が必要なのだよね。

実は、夏休みから、教え子たちのTOEIC特訓をなぜか担当しているのだが・・・。英語力というか、TOEICを伸ばすのって深くて面白いなと思い(私も一緒になってやっているので、この辺のメソッドや成果はまたまとめる、いろいろ研究したの)。

その時に教え子たちは「ボキャブラリーに問題がある」「だから、読解問題が苦手」と言うのだけど、よくよく聞くとボキャブラリー「だけ」の問題じゃないのだよね。TOEICの場合、ビジネス文書が出たりするから、そのあたりの前提の知識がなかったり(18歳の学生だから、これはしょうがない)。単語さえ分かると思って勉強するからまたはまったりする。結果として、勉強が面白くなってしまう。いや、単語に関してはひたすら覚えるという行為もまったく否定はしないし、何でもやってみるといいのだけど。

というわけで、ビジネスにしろプライベートにしろ、人の相談を受ける時は、ひたすら話を聞くこと、真因は何かを考えること、(別に斬新なことではなくていいけど)その人にとって、驚きのある答であることが大事。

↓以下、メルマガより。
5.陽平先生のホームルーム

Q.ボキャブラリーを増やしたい

常見先生、こんにちは。学生時代、大学で先生の講演を聞きました。今も、先
生の記事を楽しみにしております。

突然ですが、私はボキャブラリーが弱いです。商談でも、企画書をつくるとき
もそう感じます。

先生の講演を聞いて、文章を読んで、ボキャブラリーが豊富な人だと感じまし
た。

どうやったらボキャブラリーが増えますか?アドバイスをお願いします。

(山崎世界観・千葉県在住・24歳・営業)

A.とにかく言葉にまみれるんだ

いやあ、嬉しいです。私の講演を聞いた人が、文章を読んだ人が社会人になっ
ているのですよね。

この件なのですけど、ボキャブラリーを増やそうと思ったら、日本語とまみれ
るしかないなというのが私の結論です。沢山の文章を読みましょう、テレビや
ラジオ、講演などで人の話を聞きましょう。

いや、テクニックのようなものはありますよ。手っ取り早いのは、類語辞典を
使うことです。普段使っている言葉を、これで言い換えることができます。人
が使っている言葉を真似するのも手です。

でも、それって、いかにもとってつけたような表現になるのですねえ。

まだ若いので、日本語を読むこと、聞くことにこだわってみてください。少し
前の本などがオススメです。あとは新聞ですね。「正しい日本語最後の砦」の
一つだと思います。気になった言葉はメモしましょう。

そもそも論なのですけど・・・。

教え子の英語特訓講座を担当していてふと気づいたのですが・・・。

彼ら彼女たちも、とりあえず「ボキャブラリーが足りない」と言うわけですけ
ど、足りないのは「ボキャブラリー」ではなく「一般常識」というか「教養」
というか。「知らない世界」が「ある」ということなのですねえ。

あるいは表現したいことがそもそも弱いのかもしれません。

そして・・・。

ぶっちゃけ、私はボキャブラリー弱い方です。文章を書いていても、講演して
いてもまだまだだなあと思います。私も頑張りますね。

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