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Charaとコムアイが語る、女性としての生き方

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Photography by Katsuhide Morimoto

ローリングストーン日本版 2016年8月号掲載
Chara×KOM_I

ちょうどひと回り世代の違うCharaとコムアイは、ともに「セルフプロデュースの達人」。

数々のクリエイターを惹きつけながら自分の世界を発信してきた。
そんな二人が語り合うクリエイティブ論、そして女性としての生き方とは。

コムアイ(以下、K):メジャーデビューが91年ですよね?

Chara(以下、C):そうね。私は今年で25周年だから。

K:私、92年生まれなんです。

C:めっちゃ面白いよね。コムアイちゃんが今頃生まれた誰かと25年後に対談するようなものでしょ(笑)?

K:私はいろんなCharaさんを知ってるんですけど、「なんでこんなに変わらないんだろう?」って思うんです。

C:変わってるって。進化系アーティストだよ(笑)。

K:いや、イメージは毎回違うんですけど、全部がCharaさんなんですよね。PVを観ても「これくらい冒険していいんだな」って思ったりします。

ーお二人ともセルフプロデュースであることが大きな特徴ですよね。

K:Charaさんは音楽も全部自分で作られてますもんね。

C:小さい頃から作曲はしていたからね。10代の時にプリンスに一番影響を受けたというのもあって、シンガーと言われるより、曲を作ったり演奏したりアレンジしたり、全部がやりたかった。今は楽器とかエンジニアリングは周りに上手い人がいるから任せちゃうけど。コムアイちゃんは自分で何ができるの?

C:表現者というか、パフォーマーみたいな感じ?

K:そうですね。音楽を作っているのは私じゃないので。レコーディングをしていると作曲に携わったり歌詞を書いたりもするんですけど、境目も曖昧ですし。でも、他の人に「こういう雰囲気でやったら」って言われることはないんです。それは全部自分で決めてます。

C:イヤなことはちゃんとイヤだって言えるんだね。

K:そうですね。みんな優しいから。

C:自分の中にイメージがあるでしょ? それを言えないとダメなんだよね。そこは結構大事だと思う。


Photography by Katsuhide Morimoto

人との出会いと挑戦

C:コムアイちゃんはオーディションが始まりだったの?

K:いや、誘われたんです。ホームパーティーみたいな場所で今のマネージャーに出会って。

C:私は最初チアガールだったの。ショーで踊っていたら「あの子キーボード弾けるらしい」ってバンドに誘われてライブハウスに出るようになって。その繋がりで「歌ったら?」と言われて。「ええ!?」って思ったんだけど、プロのスタジオでデモテープ作れるならいいかなって。そんなノリだった。

K:最初はそんな感じだったんですね。

C:でもさ、売れると出会える人は増えるよね。いろんなクリエイターとセッションできたり。

K:増えました。「そもそも誰?」ってところから、ようやく少しずつ認知されるようになって、水曜日のカンパネラ以外の作品に参加することが増えた。

C:私も人とのコラボが好きなんです。洋服にしてもそうだけど、自分が好きなものと違う服を持ってこられた時にも、まずは着てみようというタイプ。良さそうな感じをその人が出しているかどうかで決めるという。

K:その人と一緒だと別のものが出てくるってありますよね。撮影とかインタヴューでもそうだと思います。

C:困ったこととかありました?

K:最近、わりと断れるようになったんです。自分がやりたいことと全然違ったり、今までやったことをただ繰り返せって言われるようなことは基本的にやらない。自分たちが一歩先に進めそうなことを求められているときはやるという。

C:今の時代はテレビに出なくてもSNSでプロモーションもできるしね。

K:世の中的に「こういう風に売れてくれ」って思われていると感じることもあるんです。雑誌の表紙をやって、ライヴでも大きなステージに立って、みたいな。でも、サイズを大きくしていくだけのゲームって、そんなに面白いわけではないから。それとは全く違うハードルを自分の中に細かく決めて、この規模でこれができたらすごいぞ?という風に思わないと、楽しめないんです。


Photography by Katsuhide Morimoto

C:私は事務所に「この子、上手くコントロールできないな」って思われてたと思う。武道館で「バカヤロー!」って言った女ですからね。

K:なんでですか?

C:妊娠してたんです。妊娠がわかって、でもマスコミには言っちゃいけなくて。そうすると"母力"が出るみたいで(笑)、こんなジャンプして大丈夫か、こんなノースリーブで大丈夫かって思って、ナイーブになったんだよね。こんなところで歌えないよって、胡座かいて座っちゃった。もともと、幸せになるために音楽を始めたからね。

K:ご結婚されたのはいつだったんですか?

C:「子どもが欲しい!」と思ったらできたんですよ。それが26の時。お腹が大きくなってから入籍したのね。

K:お子さんが生まれた後にも曲は作れました?

C:全然作れましたよ。でも、やっぱり変わったことはあった。私の場合、独身の頃は「人と違う私」を見せたかったのね。でも、シンプルな言葉が好きになった。奥深さがわかったというか。

K:素直になったんですね。

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