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「男だからって虫退治させられるのはセクハラ」 クモが苦手な男性の悲痛な嘆きが話題に

日本では、セクハラや性差別といったワードは、女性が被害者になったり、差別されたりする、ということが前提で語られることが多い。しかしこの言葉、本来は男女どちらにも当てはまる言葉である。その上で、ちょっと考え込んでしまうような話に出会ったので、こちらで紹介したい。

先日、「はてな匿名ダイアリー」に、「男だからって虫退治をさせられるのはセクハラだと思う」というタイトルでこんな投稿が寄せられていた。(文:松本ミゾレ)

クモ嫌いの人に退治を要求する時点で性別問わずハラスメントでは?

投稿者は男性が自分一人しかいない職場で働いている。そのため、虫が出現するたびに「何とかして!」と周囲から言われるのだという。

「俺だってクモとかは嫌いなんだよ! アリくらいならまだいいけど! 近寄るのすら怖いのに、何でビクビクしてると仕事サボってるみたいに、『早く!』とか言われなきゃならねーの?」

女性が動かなくても何も言われないのに、自分ばかり言われるのは不公平だとし、「こっちが何とかしてくれって言いたいよ!」と嘆いている。

分かる。分かるぞ。僕はヘビからサソリから、一通りの動物は触れることが出来るけど、クモだけはダメだ。特に大きくなったら人間の手ほどのサイズになるアシダカグモ。あれなんて目にすると気絶するぐらい苦手だ。恐らくこの男性も、本当に冗談抜きでクモが怖いんだろう。

しかし職場に男性は彼しかいないため、男性だから、という安易な理由で処置を任せられている。一般論として、男性ならこういうときに心強い行動に出てくれる、という考えがあったのかもしれない。

だけど男性でも苦手なものは苦手だし、しかも怒られるというのはあまりに可哀想である。これ、本当にセクハラだったり性差別に該当する可能性もある。いや、そうでなくても、本当にクモが怖いと思っている人に無理に退治を命じるなんて、一歩間違えばPTSD発症の原因になってしまうかもしれない。

「一緒に退治できる雰囲気作りを」など、建設的な意見も

この投稿に対して、はてなブックマークなどで出ていた声を紹介したい。

「あきらかな性差別ではあるわな。離れてもとどくキンチョールスプレーを買えば?」
「できる人がやればいいのにね。『~だから出来て当然だ』って決めつけは良くない。偏見っていたるところあるよね」
「プライド捨てて『ぼくも虫が大の苦手なんです! 怖いよ~!』みたいな態度でいけばみんなで協力して倒す事になると思う」

このように、投稿者に同情する声や、状況を打開するための提案を挙げるコメントも少なくなかった。もっとも、クモは益虫なので、できれば殺さずになんとかして欲しい。

可能なら職場の全員でクモを追い出す方向で団結してもらいたいんだけど、今回のような無意識の性差別が蔓延している職場では、それも厳しいか。

今回はまだ題材が題材だけに笑い話で済む側面もある。しかし、実際のセクハラって、男女の垣根なく実態が公にされることってほとんどないし、内在化したまま被害者がどんどん精神的に追い詰められていくというケースも多い。

女性へのセクハラに対する監視の目は当然今以上に社会が培わなくてはならない問題だ。その一方で、ほとんど手付かず状態のまま放置されていると言っても過言ではない、男性が被害者の性差別、セクハラについても、見落としのないようにしなければいけないだろう。

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