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インターネットの時代だからこそ多世代の交流ができるようなリアルに集まる場所が必要―「賢人論。」第15回勝間和代氏(前編)

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アメリカの経済誌『ウォール・ストリート・ジャーナル』において「世界の最も注目すべき女性50人」にも選出された才女・勝間和代さん。「マクロ経済学を学ぼう」、「優先順位のつけ方を学ぼう」など多数の著書をはじめ、各種メディアでの発言が常に注目を集めている。勝間さんが取り上げるテーマは主に少子化問題やワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上などだが、今回は介護…なかでも特に、自身も真剣に取り組んでいるという介護予防について語ってもらった。

取材・文/篠塚祭典(編集部) 撮影/公家勇人

頭と体の健康は密接に結びついているのに、体に気を使っても、頭の健康に気を使わない人が多い

みんなの介護 勝間さんがメディアで介護や社会保障について話されているのは、あまり聞いたことがないのですが、ご自身で介護の経験は…。

勝間 私自身が介護をしたということは、まだありません。ただ、20年くらいでしたけど、父が脳卒中で倒れて麻痺が残り、母が5年くらい自宅で介護をしていた時期がありました。家をバリアフリーにしたり、下半身がマヒしていても運転できる車に買い替えたりして。私は結婚して家を出ていたので、母は大変だったと思います。父につきっきりでしたし、父は父で自分の思い通りにならないからイライラしていましたし。

みんなの介護 20年前というと、介護保険もまだない時代ですよね。

勝間 ありませんでした。当時20代だった私は、母の愚痴を聞いて「はい、はい、はい」と…。

みんなの介護 認知症診療の第一人者、長谷川和夫先生は以前に『賢人論。』で「介護者のフォローは「大変だね」と共感するだけじゃダメ。介護していることを褒めてあげなきゃ」とお話くださいました。

勝間 確かに、それはいいですね。私も褒めてあげたら良かったですね。でも、その経験もあってか、私自身、要介護者にならないように、ものすごく気をつけています。頭も使うようにしていますし、よく歩くようにもしています。仕事でテレビ局に行く場合でも、基本的に送り迎えは断って電車で通うようにしているんです。あとは頭の健康にも気をつけていますし。

みんなの介護 勝間さんは麻雀のプロテストに合格されていますが、麻雀や囲碁は認知症予防にいいと言われていますよね。

勝間 でも、基本的には頭というのは、脳だけじゃなくて全身の五感の刺激で成り立っていますから、できれば麻雀だけとか囲碁だけとかいうよりも、バランスよく楽しんだ方が、いろいろな刺激があっていいかもしれませんね。

みんなの介護 じゃあ、今日は麻雀、明日は囲碁、明後日はトランプ。2時間くらい楽しんだら散歩に行こうか、みたいな感じですかね。

勝間 そんなイメージですね。頭を使うスポーツという意味で、マインドスポーツという言葉もありますよね。インスポーツという言い方もしますけど。あとは、“ゲーミフィケーション”という言葉があって、実生活の物事をゲームのように考えて、1個ずつ進めていくと頭にいいし、モチベーションアップにもなるらしいんです。

頭の健康と体の健康というのは、すごく密接に結びついているんですが、みなさん体の健康に気を使っても、案外頭の健康に気を使わないんですよね。例えば、不特定多数の人と会って話をするということも、すごく頭にいいんですよ。


頭の健康にとって良くないことは、同じことばかりを繰り返すこと

みんなの介護 太り過ぎだったり、タバコを吸ったり、過度にお酒を飲んだり、肉体的に健康に良くないことは広く知られています。同じように頭の健康に悪いこともあるのでしょうか?

勝間 一番悪いのは、同じことばかりを繰り返すことだと思います。頭の同じ部位しか使わないような。同じ人に会う、同じ作業ばかりをする、同じルートで通勤するというように、頭を使わなくていいことだけをひたすら繰り返す。緊張感のない中でルーチンワークをするというのが一番頭に悪いです。

みんなの介護 脳に負荷をかける、ストレスをかけるということですよね?

勝間 そう。それも、軽いストレスですね。ストレスをかけ過ぎると精神的に良くないので。自己肯定感や自己高揚感と言うんですけど、これができるという自分に対しての“やればできる感”。そういうマインドセットができるといいですね。新しいことにチャレンジし続ける気がいをもてますから。

高齢者でも新しいことをどんどん始める方もいれば、若いのに全然何もしない方もいますよね。つまり、気持ちの若さも重要ということでしょう。あとは、見かけ上の若さというのは、実は寿命に響いているらしいんです。見かけが若いと本当に寿命も長いんですって。

みんなの介護 確かにテレビを観ていて、おじいちゃんおばあちゃんがインタビューを受けていて、え!この人90歳に見えない!という人もいますね。見た目も若くて、お元気そうで…見た目にも気を使うということが大切なんですね。

勝間 若々しいということですよね。地味な服を着て、高齢者だけで集まるんじゃなくて、若い人のように着飾って、若い人のように出歩いて、それから若い人と話をするということは大事ですよ。違う年代の人たちと話をすること。

みんなの介護 老人ホームでも、そういう取り組みが少しずつ行われてきていますが、まだ一般化されていないのが現状ですね。

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