記事

待機児童2年連続増、企業主導型保育所好調

厚生労働省は、先日、希望しても認可保育所などに入れない待機児童が、今年4月時点で、昨年より386人多い2万3553人だった、と発表しました。

2年連続の増加になります。保育所の受け入れ児童数は増えていますが、働く女性が増えて申込者も急増しているためです。これは、待機児童問題で常に言われていることですが、保育が整備されると、それまであきらめていた女性も働くようになり、作ってもイタチゴッコになってしまう、ということです。

しかし、女性の活躍と政府は掲げ、少子社会で、働く生産年齢人口が、年々1%ずつ減っている中で、働く意欲のある女性は、子育てしながらでも安心して働けるように、必要なだけの保育は整備してもらいたいと思います。しかも、この発表された待機児童数には、保護者が育児休業中だったり、あきらめたりしている、潜在的な待機児童数は含まれていません。その数は、昨年より約8千人多い6万7354人いる、と厚生労働省は明らかにしています。

その待機児童対策の切り札として、安部政権が、今年度から始めた「企業主導型保育所」の出足が好調だ、と報じられています。企業が、主として従業員向けに整備する施設で、内閣府は、昨日6日、1次募集で全国150施設(定員3887人分)への助成を決めたと発表しました。来年度末までに、5万人分の整備を目指しています。

来年4月からの施設が多い、ということで、主に従業員の子ども向けですが、今回助成が決まった約70%は、従業員以外の子どもも受け入れる、地域枠を設けるそうです。2次募集にもすでに290施設(定員7千人強分)が寄せられていて、今後もおおむね2ヶ月ごとに募集する、とのこと。

心配なのは、保育の質が確保されるかということ。
また、待機児童が多い都市部では、土地の確保の難しさなどから、助成が決まった施設は6ヶ所だけということです。

保育の質については、定員20人以上の認可保育所では、保育に関わる職員全員に保育士の資格が必要ですが、企業主導型保育所では、職員の半数以上に資格が あればよくなっています。保育の安全は必須のことですので、企業主導型のよい面はいかしつつ、質の確保を、しっかりチェックする体制を作ってほしいと思います。

あわせて読みたい

「待機児童」の記事一覧へ

トピックス

議論豊洲市場と築地市場:「食の安全」に関わるリスクが低いのはどちら?

ランキング

  1. 1

    金正男氏遺体 八つ裂きの可能性?

    高英起

  2. 2

    "普段着でお越し下さい"の正解は

    シェアーズカフェ・オンライン

  3. 3

    トランプに中国と戦う余力はない

    田野幸伸

  4. 4

    森友学園 首相は本当に無関係か

    小林よしのり

  5. 5

    プレミアムフライデーは意味ない

    小林よしのり

  6. 6

    メンタル崩壊 清水富美加の才能

    松田健次

  7. 7

    "尖閣問題"嘘教える教科書の意義

    三田次郎

  8. 8

    "東芝の危機"で浮かび上がる日立

    THE PAGE

  9. 9

    兄殺害後に見せた"怖い顔"

    高英起

  10. 10

    パチンコ業界識者の発言に唖然

    木曽崇

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。