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小池知事 動物殺処分ゼロ速やかに 滝川クリステルさんと対談

ⓒJapan In-depth編集部


「東京都の殺処分ゼロはオリンピックよりも前倒しでやりたい。」

小池百合子都知事がそう宣言し、滝川クリステル氏とがっちり握手した。

毎年10万頭のペットが殺処分されている日本。26日東京文京区の東京大学構内で、アニマル・ウェルフェアサミット2016が開催された。アニマル・ウェルフェアとは、「動物たちが自然に行動できるように、快適な環境を整えること」を指す。アニマル・ウェルフェアは、動物福祉でも動物愛護でもない。人間と動物が幸福に共生できる社会を目指すことだ。

初日の26日は、「各界のリーダーと殺処分ゼロを考える」というサブテーマ。イベントの後半で小池都知事が登壇し、主催の一般社団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」の代表理事、滝川クリステル氏がインタビューをした。

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小池知事は都知事として初めて公約として、「東京での殺処分ゼロ」を掲げた。彼女自身、環境大臣の経験や、自民党動物愛護議員連盟の会長を務めていたこともあり、かねてより関心が高い問題だという。

滝川クリステル氏は2020年までに殺処分ゼロを目指すが、小池知事は「私はそれより前倒しにしたいと思っています。」と明言した。平成27年の東京都の実質の殺処分対象の動物は203頭。これは、「ゼロを目指せない数字ではない。」と小池知事は考える。「これからの日本の社会の在り方を考えるうえで、ペットと共生する日本社会をつくること。東京都でいい例を示せるようにしたい。」と意気込む。

アニマル・ウェルフェアサミットでは、殺処分ゼロを達成した5自治体の取り組みを共有することを目的とした、アニマル・ウェルフェア・リーダーズ会議が行われた。例えば東京都千代田区では、飼い主のいない猫への去勢・不妊手術費助成事業を行っている。この助成は行政とボランティアが協働して行っていて、助成総数は16年間で2500頭にのぼる。

一方で、多くの自治体も課題を抱えている。飼い主の高齢化によってペットを飼い続けることが出来なくなっていることや、譲渡不適応動物(極度の攻撃性を持った動物や、病を抱えた動物など)への対応などだ。こういった課題を解決し、どう現状維持していくかが殺処分ゼロを成功させた自治体には問われている。

また、他にもペットと共に生きる効用を実験などによって科学的に検証する東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻の西村亮平氏による講演や、「殺処分ゼロを達成するために」というテーマで、それぞれこの分野で活動している民間団体の当事者たちによるディスカッションなどが行われた。

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小池知事は、条例を制定するのかといった具体的な策については言及しなかったが、人間教育から始めるのが一番早いのでは、との考えを明らかにした。人間教育とは、動物をいつくしむ心の教育を幼いころからしていくことだ。今回のアニマル・ウェルフェアサミットのも人間教育の一環であるといえるだろう。

小池知事がどのような施策で東京を殺処分ゼロの都市へと導いていくのかはまだわからない。が、東京都が2020年のオリンピック・パラリンピック開催前に殺処分ゼロを達成し、動物との共生が実現出来ていることを期待したい。

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