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見えない貧困、見えない富裕を捉える感性

現代の貧困は「見えない貧困」である。
「可視化されない貧困」について、我々は想像力を働かせなければならない。

『おぼっちゃまくん』の「貧ぼっちゃま」は後ろ半分がまる裸のスーツを着ているが、あれはギャグ漫画であって、あんなに分かりやすい貧乏人はどこにもいない。

最近のホームレスになった若者の格好は、ホリエモンやひろゆきと大して変わらないし、飢え死にするわけにはいかないから、仕事は探しているだろうが、仕事にありつくには、スマホは必需品かもしれない。

若者ホームレスは、昔のようにボロをまとって、髪も髭も伸び放題で、汚れで顔が真っ黒というような恰好をして、「いざりでござい」と言ってくれない。
「ひろゆきでござい」と言われたら、金持ちと間違うかもしれない。

貧困層も富裕層も「可視化されない」時代になったという現実認識ができない者が、ネトウヨ体質の者には多い。
感性が鈍いからであり、時代遅れなのだ。

部屋の中に、いくら細々したグッズがあっても、家庭に入る年収が少なければ、進学もできないし、パソコンも買えない。
グッズやモノの入手のし方も、最近ではいろいろ方法があって、大してカネはかからない。
供給過多になってるから、デフレから脱出できないし、個人消費が伸びないのである。

ひろゆきと貧困若者の見た目の差がないという現実にいいかげん気づかねばならない。

貧困は社会のせいじゃなくて、自己責任だという考えが一般的になるほど、新自由主義はこの国に浸透したのかもしれないが、ならば中間層が崩壊した現代では、もはや結婚もできない、子供も産めない、少子化は進む、いずれ移民を増やすという流れは止められないだろう。

要は国のかたちに関する問題であって、貧困家庭の子供が「可哀想」という単純なレベルの話ではない。
ハングリー精神は高度経済成長の時代の産物であり、昔の根性論を振り回してもまったく意味がないのである。
わしより若い者が、なぜわしより感性が鈍いのか?
さっぱり分からん。

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