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所属で人間を規定するのはやめよう

中学校や高校にお話にうかがった時など、「英語無茶振り」で生徒に即興英語スピーチをしていただくことがある。そんな時、しばしばI belong to the tennis clubなどと言い出して、内心、アチャーと思ったりする。

何らかの組織に「所属」する、ということから自己紹介を始めるのは、日本人にとってどうやら自然な発想のようだが、英語ではそうではない。そもそも、「所属」によって人間を規定しようとする発想が、不自然で、堅苦しい。

なぜこのことを思い出したかというと、昨日のSMAP解散のプレスリリースで、「5人それぞれの所属が変わることはなく」という文言があったからで、ああ、日本は相変わらずそういう国なんだな、と思った。そのような「所属」中心主義が普遍的な発想ではないということには、気づいていた方がいい。

日本の社会に蔓延する、「履歴書」の「穴」を気にするという病気も、結局「所属」で人間を規定するという発想から来ているわけで、「正社員」を特別視する風潮も同じである。文化相対主義でそれもいい、という意見も聞くが、人間を著しく不自由にしていることは、見ておくべきだろう。

赤塚不二夫の漫画で、飼い犬が首輪をしていて、それを野良犬がからかって、飼い犬うが「俺だって本当は首輪なんかつけたくない」と言いながら、首輪がとれると、あわててつける、というのがあった。日本人にとっての「所属」とは、そのようなものだろう。

何かというと「所属は?」と聞く風潮は、せいぜいにした方が良い。私自身は、「所属」という言葉を極力使わないことにしている。端的に言って、嫌いだからだ。そこには封建制、全体主義、自由の欠如、メタ認知の欠如など、さまざまな病気が現れていると思う。

「所属」が後生大事で、それを中心に人間を見たい、という人は自由にそうなさったらいいが、「所属」と無関係に人生を送っているフリーランス、フリーター、なんでもない人にこそ、ぼくはエールを送りたい。はっきり言って、所属なんて、糞食らええある。

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