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五輪における、アスリートの浄化作用

リオ五輪は、始まる前にはいろいろな懸念があった。ブラジルのお国柄で、スタジアムなどの建設が間に合わないのではないかとか、ジカ熱のこととか、開会式に大統領が来れないのではないかとか。しかし、始まってみたら、連日の盛り上がりである。

五輪が、開催まではさまざまなことが懸念されながら、いざ開幕して見ると盛り上がるのは、毎回のことだ。その理由は、オリンピックの本質が、アスリートのパフォーマンスにあるということだと思う。

今朝まで繰り広げられ、日本の金メダル獲得!!!で終わった体操の男子も、また、たいへんな熱戦だった。体操の非常に難しい技を、最高の精度で、本番のプレッシャーの中でやるというのは、凄いことだが、そのアスリートたちの姿そのものが、「五輪」である。

開催前に「五輪」について語られることは、アスリートたちのパフォーマンス以外のことが多い。だから、あれこれと懸念される。しかし、始まってみれば、当たり前のことだがアスリートたちの身体の動きがすべてになるのであって、それは、一つの浄化作用をもたらす。

タイムを競うのであれ、強さでも、あるいは点数でも、ある基準の下で究極に磨き上げられた身体の動きは無駄がなく、理にかなっており、美しい。その提示こそが五輪の本質だと思えば、それ以外のことは、演技の前に消えていくのは当然だろう。

もちろん、アスリートたちが自由に、安心して競い合うためには、大会の準備や運営などに大変な作業が必要であり、関係者の努力には頭がさがる。しかし、その全ては、結局、アスリートたちのパフォーマンスのためにあるのである。

2020年の東京五輪についても、スタジアムやエンブレムの問題について、さまざまな議論があった。しかし、実際に開催されれば、アスリートたちの演技の前に、すべては消えていくだろう。五輪とは、アスリートによる浄化作用の現場なのである。

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