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薬の効果が株価を変える!当たり前だがデータをしっかり読みましょう

四季報に出ていた記事です。(小野薬品がS安気配、「抗がん剤の臨床試験で有効結果得られず」

>発現レベルが5%以上未治療の進行期非小細胞肺がんを対象にした「オプジーボ」の単剤療法を評価する国際共同治験で、主要評価項目の無増悪生存期間を達成できなかった

この記事では何の発現量かがわかりませんでしたので、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のプレスリリースを確認しました。(オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)の第Ⅲ相 CheckMate-026 試験のトップライン結果を発表)そうすると肺がん細胞に発現するPD-L1というPD-1のリガンドの発現量であることが確認されました。(当たり前なんですが) 

以前肺がん患者に対して抗がん剤より効果があることが言われていました。(進行非小細胞肺がんに対する 抗PD-1抗体オプジーボの効果 )

>非扁平上皮がんを対象としたCheckMate057試験、扁平上皮がんを対象としたCheckMate017試験がそれだ。どちらの試験も、オプジーボによって全生存期間(OS)が有意に延長することが明らかになった

では今回と何が違うのか。まず前回は再発、今回は未治療。つまり今まで抗がん剤が使われたことがある患者への治療と、抗がん剤が一度も使われていない肺がん患者への治療のちがいになります。

また効果のあった再発治療においてもがん細胞のPD-L1発現は奏効率と関与しないことも言われていました。まあ科学者が考えた理論通りにはいかないという結果です。でも株ストップ安ですか。

またこの日経記事には少し笑いました。(小野薬株、ストップ安 抗がん剤「オプジーボ」の治験失敗

>市場では「最も患者数の多い肺がん(非小細胞肺がん)の市場を米メルク社の治療薬に取られる」(野村証券の甲谷宗也氏)との懸念が浮上している。

メルク社の薬もPD-1の抗体薬「キートルーダ」(一般名ペンブロリズマブ)です。理屈から考えるとオプジーボが効かないのならメルクの薬も効かないはずです。この株の予想はおそらくこのプレスリリースからです。(PD-L1高発現の進行性非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療として 無増悪生存期間および全生存期間において化学療法に対する優越性を示す

ここで大事なこと、キートルーダの適応はPD-L1高発現の肺がん。それも効果があったのは50%以上だから。そんなにPD−L1発現している肺がん患者は多くはありません!つまり投与できる市場は狭いものになります。でも詳細がわからないのでここまでしか分析できませんが。

個人的にはなぜ抗がん剤が投与されていないとPD-1の効果が乏しいのかについてすごい興味があります。実はPD−1がなぜ効くのかという基礎的論文がついこの間ネイチャーに報告されました。(Defining CD8+ T cells that provide the proliferative burst after PD-1 therapy

まだまだ誰に効くのか、何に効くのか研究が必要です。でもストップ安の今の現状は買いじゃないかな!

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