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「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」に対する回答

先週のメルマガとnoteのタイトルは「「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」に対する回答」だったのですが、いままでで一番くらいnoteの単体が売れました。思うに、安保法案の時などに知人からこんな感じで熱く語られ、困惑した方がたくさんいたのではないかと・・・とくにヘルシー志向の主婦の集まりや美大の同窓会で熱くて火傷するくらいの人がたくさんいそうです。

わたしの回答はズバリ、そう言われたら

自分の子どもが侵略してきた敵に殺されるのはいいの?

と、切り返しなさいというものでした。侵略戦争に駆り出されて死ぬのはいいわけないが、侵略されて虐殺されるのも「いい」って言う人いないでしょう。だいたい「子供が死んでいいのか」っていう質問自体が馬鹿げている。

メルマガでは「自分の子供が戦争に行って死ぬ確率」と「侵略されて死ぬ」確率では後者のほうが遥かに高いということを例を挙げて説明しました。本日はここからの発展版です。

ただし放射脳やヘルシー志向主婦は何度も書いていますが「しきい値」や「確率計算」ができません。だから基本的には

少しでも可能性があるものは心配だガー

というわけですが、放射能の心配はしても遥かに危険性の高い煙草や酒や電磁波の心配はしません。目で見てわかるものはどんなに危険性が高くても心配しないのです。同様に「日本が徴兵制を復活して海外侵略に行く」という途方もないことは心配しますが、「中国」というのは目に見えているので心配しないのです。

ですので上の論法でも納得できない人は納得しませんし、本人は納得してたまるかと思ってます。www
救えるのはたぶん2割くらいかとは思いますが、それでもまあ0よりはマシでしょう。

日本が再び海外侵略するのと中国に侵略される確率を比較する

これ、メルマガにも書いたのですが、ちょっと詳しく書きます。数字などは池上先生の本を参考にしています。

1 日本が徴兵制しいて太平洋戦争を再び起こす確率

太平洋戦争時と違い、現代においては日本が海外の国を侵略したら、湾岸戦争のように世界中の国が攻めてきて瞬殺されます。イラクがクウェートを侵略したときに34ヵ国の多国籍軍が侵攻してボコボコにされたのと同じです。特に日本はいまだ国連の「敵国条項」にはいったままです。こんな状態でアジア各国を侵略しようとか、安倍首相がいくら気が触れても絶対にやるわけない。確率は限りなく0です。限りなく0でも絶対にないとは限らないガーなら、隕石が落ちてきて人類が破滅することも心配しましょうね。

加えて、太平洋戦争の時のように日本がアジアに軍事進出する必要が全くありません。安倍ガーのみなさんは、どうして太平洋戦争で日本が大規模な範囲に侵攻したか理由を知らないから「再び海外侵略」とかいうわけですよ。太平洋戦争前に日本はABCD包囲網によって石油や資源の輸入を断たれました。当時は中東の油田なんてないので石油も鉄もアメリカから輸入していたわけです。
だから、産油国であったインドネシアの油田を日本の管理下に置く必要があったわけですよ。しかしインドネシアはいまは石油の輸入国です。そんな国に侵攻してもメリットないし、中東から買う方がよほど安いわけ。戦争という物凄いコストとリスクを冒してアジアに領土拡大する意味はいまは0です。

IMG_3641
日本軍はここまで戦線を拡大し、兵士の多くは餓死でなくなったわけだが目的は「資源」。いまならお金で買った方がよほど安くつく。侵略する意味がない。画像はこの本に掲載されていたものです。「日本がまた侵略ガー」という方はちゃんと歴史を学んだ方が良いですよ。

2 中国が攻めてくる確率ははるかに高いはず

逆に中国が日本に攻めてきたとします。この場合、日本が国連に訴えても国連は制裁決議ができませんから国連軍は来てくれません。中国は国連の常任理事国であり、拒否権を発動できるからです。いくら日本が「中国に侵略された。国連軍に助けにきて欲しい」と訴えても中国が拒否権を発動すれば国連軍は来ません。

最近ではウクライナの領土だったクリミアをロシアが併合しましたが、ウクライナは事前に国連安保理緊急会合の開催を求めて安保理会合が開催され、住民投票を認めないよう国連加盟国に求める安保理決議案が採決されたんですよ。が、この決議案はロシアの拒否権行使により否決されて住民投票が行われ、ロシアに併合されました。中国が日本に侵攻しても同様のはず。なのでアメリカと集団的自衛権に基づく安保条約を結んでいるわけですよ。

んで、鳥越爺さんは「日本をどの国が攻めてくるんですか」ってほざいていましたが、日本は過去70年、戦争はしてないですよね。しかし中国は侵略しまくり、虐殺しまくりですよ。ざっと挙げただけでも・・・

1 台湾を大規模攻撃 戦闘して撃退 1950年代
2 チベット侵略 1948 〜 1951年
10万人以上を虐殺。激しい弾圧で人口が30万人減少。現在も激しい弾圧
3 ソ連と大規模な軍事衝突
4 朝鮮戦争に本格介入・・・朝鮮戦争って実質的には米国対中国なんですよ
5 ベトナムに侵攻・・・名目は「ベトナムに対して制裁」だった・・・
6 インドを攻撃・・・いまも武力衝突は続いてます。数ヶ月前にもありました。
7 南沙諸島巡ってベトナム、フィリピンなどと衝突・・・怪我人も出てます

と、書き切れないくらい侵略と紛争、武力衝突を繰り返しています。さらには自国民を文化大革命(1966〜1976年)で大量に虐殺しているわけで・・・死者数は明らかにされておらず、40万人から1000万人以上と諸説あります。

この戦争と侵略をしまくりの共産党独裁政権がずっと続いているわけで、彼らの価値観は変わっていないのです。んで現在、報道されているように、尖閣諸島に漁民のふりをした武装した民兵が退去して押しかけています。

尖閣諸島に大挙襲来する中国漁船を蹴散らす、最も有効な手段はコレではないか漁民という名の「民兵」たち

仮に日本の巡視艇と漁船が大挙して尖閣に押し寄せたら中国はどういう反応をするか。間違いなく怒り狂って中国全土で反日キャンペーンを行うでしょう。彼らはすでに「沖縄も自国の領土」という公的な発言をしており、武力で奪い取ろうとしてるのは誰か見ても明らかでしょう。間違いなくリスクの確率では

徴兵されて海外で戦死 < 侵攻してきた中国軍に虐殺

のわけでして、だからこそオスプレイも米軍基地も自衛隊も必要なわけです。「軍隊があるから戦争が起きる。なければ起きない」とか言う人は「両国の軍隊かなければ」という前提がどこかに飛んじゃってる。警察があるから犯罪が起きる。警察がなければ犯罪が起きないと言ってるのと同じようなアホなこといってます。

で、自分が狡いなと思うのは、いつも「安倍ガー」「米軍ガー」とかいってる皆さんは、今回の尖閣みたいなことがあると貝のように口をつぐんでしまう。沖縄知事も石垣島の漁民が恐れおののいているのに全く言及しない。これはあまりに卑怯なんではないかと思うわけです。

そんなわけで皆さまにおきましては「「自分の子どもが戦争で死んでもいいのガー」と言われた際には、「自分の子供が侵略してきた中国軍に虐殺されていいのかガー」とお答えすることをおすすめするとともに

◎日本がいまさら海外を侵略するメリットはまるでなくデメリットしかない
◎逆に中国が軍事侵攻してくる確率のほうがよほど高い

ということで説得されることをおすすめしますが、上記のようにほとんどは世界情勢に無知な人たちですので論争してもムダかもしれません。そっと友人を切った方が早いかもしれませんな。
池上先生のこれくらいは読んでおくと論戦には勝てますよ

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